ローフード 健康 になれるのでしょうか。生だから免疫力があがるというのはちょっと無理があります。しかし、ローフードが体にいいことは間違いないでしょう。
- Question
- ローフードは本当に健康になれるか?
- Question
- 生だから免疫力があがるというのはちょっと無理がある
最近よく耳にする ローフード 健康 になれるのか
ローフードはダイエット以外にも血圧、血糖値も適正になるなどのようにローフードを推奨しているサイトは最近多く見かけるようになりました。
ダイエットにつながったというページが多くあります。
ダイエットや健康に関わる食事の摂り方については、過去にもさまざまなブームが起こっては消えてのくりかえしでした。その多くがアメリカのセレブも行っているとか、有名ミュージシャンがこれをやっているなどというものでしょう。
ビタミンのサプリメントブームから始まり、ベジタリアン、オーガニック、マクロビオティックス、スローフードなど。「ローフード」という食事法が、日本でも話題になっています。食品はできる限り生で食べるといったもので、80年代にアメリカでブームになりました。
酵素を増やす
一見食材を生のまま食すといわれると、「ビタミンは熟に弱い」というイメージがあり加熱すると破壊されでしまう。だから生のままのほうがよいとか、もっとスピリチュアルなイメージを抱く人は、大地の力をそのまま取り入れられるといったような感覚になるのかもしれません。
ビタミンの中には、加熱することによって破壊されてしまうものもありますが、逆に加熱することで吸収しやすくなるものもあります。
たしかに生で野菜をたくさん食べるということは、ビタミンやミネラル、ファイトケミカル(抗がん作用・抗酸化作用)がとれるという観点ではよいと思いますが、一概にはどちらがよい・悪いとはいえないと思います。
また、ロープードの効果として体内に酵素を増やせるということがいわれています。食物に含まれる酵素は46度以上に加熱すると酵素の活動が失われてしまうため、できるだけ生で食べるとよいということのようです。
たしかに、酵素には消化酵素と代謝酵素があります。それらをもし食品から摂ることができたら体内で作られた酵素があまり減らないので、または増えるのでよい効果があるように思います。
しかし、疑問を感じます。そもそも酵素は、自分の体内で作られるもの。それを口から摂取したらそのまま分解もされずに酵素として体内で使われるのでしょうか。酵素はタンパク質なので必ずアミノ酸に分解されてしまいます。
なぜローフードでダイエットができたのか?
ただしローフードでダイエットに成功した、体調がよくなったという人がいるのは事実だと思います。ですがそれは、今までオーバーカロリーだった人が、野菜中心の食事になり1日の総摂取カロリーが下がった。また生で食べることによって野菜のかさが増すので、加熱したものよりは食べるのにも時間がかかりますし、見た目にもボリューム感が感じられ、摂取カロリーが抑えられたなどの理由からではないでしょうか。
また体調がよくなった、アトピーが改善されたというのもアレルギーを起こしていた食材を食べなくなっただけのように思います。
そもそも「野菜をたくさん食べる人が健康」といった考え方が偏りすぎているように思います。野菜しか食べなかったら、高齢になったときに骨粗鬆症になることも考えられます。筋肉量も衰えてくるので、もっと低カロリーにし続けないとリバウンドしてしまいます。何度もいいますが野菜「が」健康的なのではなく野菜「も」健康的なのです。
何事も「話題」や「ブーム」「ハリウッド女優」などといったキーワードが出てきたときは、慎重に見極めることが大切です。もちろんすべての方法がまちがっているとは思いませんが、極端な食事方法は危険性がある場合もあります。
生食での注意
- 食中毒の危険性加熱することで、食物の細菌やウィルスを死滅させることができるのはご存じだと思います。特に暖かい時期には注意が必要です。私も、スポーツ選手には大切な大会前にはたとえ野菜でも生で食べないようにアドバイスします。
- ビタミンCを上手に摂る野菜のビタミンCは加熱すると壊れてしまいますが、イモ類に含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいといわれています。芋類のビタミンCは熱に壊れにくく美容食として最高
- 生食のメリット生で食べることによって満腹感につながったり、調理時間の短縮や過剰な味つけの軽減などのメリットもあります。