Question

運動でお腹のシワはとれるのでしょうか?

Answer

急な減量でできたたるみやシワまでとることは難しいでしょう

急激な減量でついたシワや妊娠線がとれない理由

「最近、ダイエットで20キログラムくらい痩せたのですが、おなかの肉が減ったら、皮が余りシワシワで見るも無惨なおなかになってしまいました。トレーニングで、余った皮膚をとる方法はあるのでしょうか? 」

毎日、ダイエットに励み減量した結果、このようなシワで悩んでいる方が多くいらっしやいます。短期間でやせるためにはかなり、ストイックにダイエットをしなければやせないため努力のあとにこれではがっかりするのも当然んです。

数キロ単位の減量であれば、ある程度は皮膚も適応できますし、脚や腕などの場合は筋肉を作ることである程度ハリを持たせることも可能です。

男性の場合は、内臓脂肪が多くつく傾向にあるので、減量による腹部の余った皮膚のシワはさほど多くないようですが、女性の場合は皮下脂肪がつきやすいので、減量するとやはり腹部の皮膚は男性に比べて「余った」というように、見た目にはっきり現れやすくなります。

また、腕や脚であれば、皮膚の下にある筋肉の性質が、筋腹という盛り上がりやすい形状をしているので、ハリも出やすいのですが、腹部の筋線推の場合は、盛り上がる形状にはなりにくい性質の筋肉なので、難しいのも事実です。

減量のやり方にもよりますが、食事制限だけで行った場合は筋肉も減少している可能性が高いので、脚や腕まわりにも皮膚のシワが顕著に現れているのではないでしょうか。

運動と併用して減量できた場合は、脚や腕まわりはさほど気にならないと思います。

体脂肪を減らすことができたことに意識を向ける

20キログラム分の体脂肪を減らすことができたこと自体、たくさんのメリットがあります。膝や腰などの整形外科的な疾患の予防、心疾患や糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果があることを忘れないでください。

もし、あなたがそのまま20キログラム分の体脂肪を持っていたままだったら、数年後それらの病気を発病させる確率は大変高かったのですからそして何よりも、成功できたという、自分自身の自信にもつながったのではないでしょうか。

電気刺激でシワはとれる?

おなかのシワを改善させる方法として、さまざまな情報が溢れています。インターネットで調べてみると、次のようなことが善かれています。
「カブサイシンなどが含まれているクリームやジェルでマッサージする」「ラップやさらしを巻いて腹筋運動をする」「いろいろな栄養素が入っているドリンクを毎朝飲む」「海外のサプリメントを使う」「電気刺激を与える」あげだしたらきりがありません。
これらの方法を実践したとしても、ごく1部の人に多少の変化は見られる場合はあるかもしれませんが、それらに科学的な根拠はないと思ってまちがいありません。

多少のシワなら、バランスのよい食生活とトレーニングで改善する以外に方法はないといっていいでしょう。

余った皮膚のシワを作らないために

  1. 急激な減量を行わない
    急激な減量では、皮膚の適応が追いつかないことは考えられます。できる限り、大幅な減量をしなければならない状態まで体脂肪を増やさないことが一番のポイント。徐々に減量することで、シワができにくくなるだけでなく、リバウンドの予防にもなります。
  2. 筋トレも同時に行う
    食事制限だけの短期間での減量は、確実に筋肉量を減らします。健康的な痩せ方ではなく、皮膚のシワもできやすく、代謝も下がってしまうのです。食事制限と有酸素運動だけでなく、筋力トレーニングも必ず併用します。
  3. 姿勢に注意
    猫背などの不良姿勢も、必要以上に腹部にシワを作ってしまいます。日頃から姿勢に気をつけることと、無理なく自然と胸を張って立つことができるように、背中の筋力をつけたり、骨盤の歪みを改善するなどして、正しい姿勢を身につけることも大切です。