有酸素運動は20分以上続けないと効果がないは本当?

これまで、「やせるための運動は、20分以上続けて行わないと効果がない」といわれてきました。運動をはじめると、まずは糖質から先に燃焼され、脂肪が燃えはじめるのはその後。

だからダイエット効果をあげるためには、20分以上継続して運動をしないと意味がないというのが、かつての考え方の主流でした。
この「20 分連続で運動する」という「縛り」があったために、「20分も続けて運動するのはムリ」「長く運動しなければ効果がないなら、やらないほうがマシ」と考えて、体を動かすことを思いとどまっていた人も少なくないでしょう。

ところが最近の研究では、運動をはじめた直後から、脂肪は燃焼されることが明らかになってきました。さらに、運動をこま切れに行った場合でも脂肪は燃焼し、ダイエットに効果があることもわかっています。

実験によると、30分の連続運動と、10 分×3回の運動では、消費されるカロリーにはほとんど差がなかったそうです。ダイエットに効果的といわれるのは、酸素をたっぷり取り込みながら行うジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動です。

全速力で走りつづけるようなハードな運動のほうが、消費カロリーは高そうに見えますが、実は逆。

ハードな運動は、脂肪よりも糖質の燃焼率のほうが高くなります。ですから、ダイエットに運動を取り入れるときは、お金がかからず、誰でも気軽にはじめられるウォーキングがベスト。歩くときは、普段より心持ち大きな歩幅で歩きましょう。シェイプアップ効果を高めるには、歩くときの姿勢も大切です。背筋をピンと伸ばし、お腹を引っ込めて、お尻の筋肉をキュツと引き締めます。

この姿勢を意識しながらウオーキングをすれば、ダラダラ歩きをするよりも消費カロリーがグンとアップします。スーパーへの買い物の往復でも立派なエクササイズになるのですから、積極的に歩きたいですね。

10分×3回ウォーキング ダイエット

油脂類を摂った方がスムーズにダイエットできる?

天ぶらやトンカツなどの揚げ物や、生クリームたっぷりのケーキ、バターこってりのフランス料理などは、ダイエットの敵といわれています。

その理由はいわずもがなですが、油脂がたっぷり使われていて高カロリーだからです。油脂類のとりすぎは、肥満を招く原因になります。

しかし、カロリーが高いからといって油脂を毛嫌いする必要はありません。むしろ、適度に油脂をとりながらダイエットしたほうが、スムーズにやせられるのです。

人間に必要な栄養素は、「三大栄養素」といわれる蚤自質、脂質、炭水化物の3つと、その働きを助けるビタミンやミネラルなどがあります。毎日の食事では、これらの栄養素をバランスよくとることが何よりも重要。栄養バランスが整うと、それぞれの栄養素が本来の役割を果たせますから、自然にやせやすい身体になるのです。

たとえば、脂質と野菜を一緒に食べると、野菜に含まれる食物繊維が脂肪分を包み込み、一緒に排出してくれるので、体内に蓄積される量は少なくなります。また、海藻には塩分を排出する働きがあるので、むくみがとれてスッキリします。もうひとつ、油脂は他の食品に比べ腹持ちがよいという点でも、ダイエッターの味方といえるでしょう。

油脂は胃では消化吸収されず、そのまま十二指腸に送られます。その後、胆汁の分泌によって4時間もかけてゆっくり分解されるのです。一方、糖質の消化には、その半分くらいの時間しかかかりません。つまり、油脂をとるとグンと腹持ちがよくなりますから、空腹感に負けてついつまみ食いをしてしまった…という危険も減るというわけです。ただし、1日に必要な油脂の量は、15g程度です(成人女性の場合。くれぐれもとりすぎには注意しましょう。

油を味方にする、現代人はオメガ9 系を積極的に摂ることで効率よく健康的に痩せる オメガ3、6、9について

耳ツボの刺激で痩せるか?

耳のツボを刺激するだけでやせられると聞けば、誰でも、「そんなに都合よくやせられるハズがない」と思うでしょう。しかし、東洋医学では、古くから耳ツボを刺激するさまざまな治療法が行われてきました。

まるで根拠のないダイエット法とは言い切れないでしょう。耳には全身に通じるツボが集中していますが、なかでもダイエットに効果があるといわれているのは、胃、食道のツボや、便秘を改善するツボ、ホルモン分泌をよくするツボなどです。

  • 神門
    ストレスやイライラを取り除き、精神を安定させるツボ。

  • 胃の働きを正常にし、ストレス性胃炎や胃腸の働きを改善するツボ。
  • 食道
    消化器系全体の働きを正常にして、消化吸収力を高めるツボ。
  • 噴門
    胃腸の働きを正常にして、消化吸収力を高めるツボ。

  • 食欲中枢のある悩の視床下部に働きかけ、食欲を抑えるツボ。
  • 内分泌
    ホルモンバランスを安定させ、生理不順を改善するツボ。これらのツボを、食事の前に刺激することによって食欲が自然にセーブされ、やせやすい体質に改善される

というのが耳ツボダイエットの理論です。食べたいものをムリに我慢することもなく、運動も必要なしという手軽さから人気を集めていますが、その効果には個人差があり、本当にやせたという人もいれば、まったく効果がない人もいます。当たり前のことですが、耳ツボを刺激しただけで、食欲が極端に抑えられるはずはありません。

食欲は、脳にある「食欲中枢」でコントロールされていますが、それ以外にも、視覚、喚覚、聴覚、精神状態によっても左右されます。

たとえば、お腹いっぱいごはんを食べた後でも、大好物のケーキなら食べられるという人がいるでしょう。脳は「満腹だ」というサインを出しているのに、大好物と問いただけで食欲がわいてくるのですから、その欲求を耳ツボへの刺激だけでセーブするのは不可能です。

もっとも、「やせたい。そのためには食べる量を減らさなければ」という強い意志を持っている人には、耳ツボダイエットは効果的といえます。食事前に耳ツボを刺激いましすることが〝戒め〞となって、食べすぎを防ぐことができるでしょう。

サルバチアダイエットhttp://saruba.blog.jp/