プチ断食はダイエットに有効か?

多くの宗教では、祈願や抗議、修行などを目的として、古くから断食を行ってきました。その歴史からみても、断食そのものは、特に健康を害する行為とはいえません。

とはいえ、ダイエットを目的とした断食と、宗教活動としての断食ではそもそも意味合いが違います。まして、断食に慣れていない日本人が、いきなり行うのは危険。それで、これまで「断食ダイエット」というのは、タブーとされてきました。

ところが最近では、本格的な断食ではなく、「プチ断食」というものが登場し、ブームを呼んでいます。そこで気になるのがダイエット効果ですが、これは専門家の間でも意見が分かれるところです。

効果があるという人もいますし、「ダイエットは長続けてゆっくり脂肪を落としていくのが基本」「プチであっても、断食は危険」と否定する意見もあります。

両者の意見は相反するように聞こえますが、ようするにこういうことです。「正しい知識を持って行えば、プチ断食はダイエットにもある程度効果を発揮する。ただし、劇的な体重の変化はのぞめない」と。では、プチ断食にはどのようなダイエット効果があるのでしょうか。

消費されずに余ったエネルギーは、脂肪細胞の中に蓄えられます。これが肥満の原因となりますが、人間の体は、それ以外にも肝臓や筋肉にグリコーゲンとしてエネルギーを蓄え、栄養が足りなくなると、こちらのほうを優先的に使います。

ということは、断食をして、肝臓や筋肉に備蓄されたエネルギーを先に使い切ってしまえば、脂肪を効率よく減らすことができるという理論なのです。

ただし、長期の断食はタブーです。脂肪だけではエネルギー源が足りなくなって、筋肉まで使われてしまうため、体力が落ちてしまいます。2日以上何も食べないような断食法は、絶対に行ってはいけません。

プチ断食の場合は、予備断食、本断食、復帰の3段階を3日間かけて行うソフトな方法ですが、知識のない人は専門家のもとで行うようにしてください。

なお、人によっては一度のプチ断食で体重がグッと減ることもあるようですが、それは体の水分が排出されて減っただけ。体脂肪がそんなに簡単に落ちることはありえません。いずれにしても、チャレンジしてみたい人は、ムリをしないように注意しましょう。