油脂類を摂った方がスムーズにダイエットできる?

天ぶらやトンカツなどの揚げ物や、生クリームたっぷりのケーキ、バターこってりのフランス料理などは、ダイエットの敵といわれています。

その理由はいわずもがなですが、油脂がたっぷり使われていて高カロリーだからです。油脂類のとりすぎは、肥満を招く原因になります。

しかし、カロリーが高いからといって油脂を毛嫌いする必要はありません。むしろ、適度に油脂をとりながらダイエットしたほうが、スムーズにやせられるのです。

人間に必要な栄養素は、「三大栄養素」といわれる蚤自質、脂質、炭水化物の3つと、その働きを助けるビタミンやミネラルなどがあります。毎日の食事では、これらの栄養素をバランスよくとることが何よりも重要。栄養バランスが整うと、それぞれの栄養素が本来の役割を果たせますから、自然にやせやすい身体になるのです。

たとえば、脂質と野菜を一緒に食べると、野菜に含まれる食物繊維が脂肪分を包み込み、一緒に排出してくれるので、体内に蓄積される量は少なくなります。また、海藻には塩分を排出する働きがあるので、むくみがとれてスッキリします。もうひとつ、油脂は他の食品に比べ腹持ちがよいという点でも、ダイエッターの味方といえるでしょう。

油脂は胃では消化吸収されず、そのまま十二指腸に送られます。その後、胆汁の分泌によって4時間もかけてゆっくり分解されるのです。一方、糖質の消化には、その半分くらいの時間しかかかりません。つまり、油脂をとるとグンと腹持ちがよくなりますから、空腹感に負けてついつまみ食いをしてしまった…という危険も減るというわけです。ただし、1日に必要な油脂の量は、15g程度です(成人女性の場合。くれぐれもとりすぎには注意しましょう。

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