プラスチックごと飼料化

これが食品リサイクル法の実態

ゴミとして捨てられる年間2000万トン以上の食料は、ファストフードなどの外食産業やスーパー、コンビニ、そして家庭から出てくる。資源活用や、食糧危機への対応という観点から、こうした食品廃棄物のリサイクルを小売業者に義務づける「改正食品リサイクル法」が2007年2月に施行されました。13年間実施してみて実情が透けて見えてきました。

スーパーやコンビニは売れ残った弁当、サンドイッチ、おにぎりなどの「食べもののゴミ」を、2012年度までに45% リサイクルしなくてはならないというものでした。

大半が堆肥や豚の飼料へとリサイクルされますが、豚の飼料は問題です。とくにコンビニチェーンがリサイクルする弁当などは、プラスチックのパックや包装に入れられたものばかりだからです。

もちろん飼料安全法では、プラスチック成分は飼料に含有されてはいけません。ところが、ある全国一のリサイクル飼料センターに取材に行くとどうでしょう。

ビ二ール袋に入ったままのスーパーの売れ残り食品が、相当数そのまま投入され、処理されているのです。同センターの所長は、「飼料に製品化する工程でプラスチック成分はすべて風圧で飛ばすので、製品にプラスチック成分は残留しない」というのです。

ところが、このプラントを作ったメーカーの見解は「2%は残留する」というのです。

これに対しても責任者は「可能性があるというだけ。現在は、コンビニのゴミの分別には手間がかかるので引き受けていない。だから、残留もしていない」というのです。

あるセンターは最新鋭の大規模プラントですが、地方ではコンビニのゴミも引き受け、分別せずに飼料化しているところもあります。豚の異常死が全国的に急増しているだけに、飼料の豚への影響、そして人への影響が心配です。

燃やすと危険なプラスチック(合成樹脂)