内蔵肥満 危険 糖尿病のリスクを高める BMI 23 ~注意する

内臓脂肪 危険

内蔵肥満 危険 糖尿病のリスクを高めるので非常に危険です。内臓脂肪は目に見えないので危険だという意識が薄れてしまうのも注意点です。内臓の脂肪細胞には、面白い特性があります。脂肪細胞のサイズが大きいと、動脈硬化を促進したり、血圧を上げたりと、健康を害する方向のホルモンを分泌し始めるのです。奇妙なのは、内臓脂肪のサイズが大きく数が多いほど、レプチンという満腹を感じさせるホルモンをたくさん出すことです。

内蔵肥満 危険

レプチンは内臓脂肪細胞が脂肪を取り込んだときに分泌されます。それが脳に取り込まれると食欲が抑えられるのですが、太っている人の場合は違います。さらに食べ物を食べて血糖値を上げ、インスリンの働きを悪くしてしまうのです。

レプチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲調節やエネルギー代謝に重要な役割を果たします。

つまり太れば太るほど腹が減る、あるいは、食べても食べても満足しないという奇妙な現象が起こります。これを「レプチン抵抗性」といいます。太っている人ではレプチンがたくさん分泌されるけれども、それが脳に十分取り込まれず、作用不足に陥るのです。それに対して、サイズの小さい内臓脂肪細胞は、血管を動脈硬化から守ったり、血圧を下げたりする作用のあるホルモンを分泌し、インスリンの効きをよくします。そして興味深いことに、同じ脂肪細胞でも、そのすみかによって役割が違うこともわかってきました。

たとえば、ネズミの皮下脂肪の細胞を腹腔内に移植すると、移植された脂肪細胞はホルモンの分泌を始めます。かたや、ネズミの内臓脂肪の細胞を皮下に移植すると、移植された脂肪細胞はホルモンの分泌をやめてしまいます。

つまり、脂肪細胞はそのすみかに応じて、役割も変わってくるのです。どうやら、皮下脂肪はエネルギー保持のために働き、内臓脂肪は体をコントロールするホルモンの分泌のために働いているようです。

おおざっぱな話ではありますが、こうした進化の道筋の遠いから、日本人はインスリン分泌量がとても少ないし、倹約型の進化を遂げたために大量の栄養と出合ったときに内臓肥満を起こしやすい。

「メタボ、メタボ」と世を挙げてメタボ探しをしているのは、日本人が肥満に弱く、少々太っただけでさまざまな病気を発症しやすいからです。私の診療所のある地区の健診データを眺めていても、日本人はこれほどまでに肥満に弱い民族なのかとつくづく感じます。

日本人には、とんでもなく太った人はいません。たとえば体重が500kgもある日本人を見たことがありますか。ギネスブックに載っているような 500kg もある欧米人は糖尿病でも脂質異常症(高脂血症)でもありません。いたって健康です。

しかし日本人は、100kg を超えると、多くの人が病気を持っています。日本の糖尿病患者の多くは、BMI が 22.5 ~ 23.0 程度です。もしかしたら、平均的な日本人にとって肥満は BMI 25からではなく、BMI 23 ぐらいから始まるのかもしれません。

レプチンの主な機能

  1. 食欲調節:
    • レプチンは、脳の視床下部に作用して食欲を抑制します。脂肪細胞が増えると、レプチンの分泌量が増加し、食欲を減少させます。これにより、エネルギーバランスが保たれます。
  2. エネルギー代謝:
    • レプチンは、エネルギーの消費を促進し、脂肪の燃焼を助ける役割もあります。これにより、体重の増加を防ぎます。

レプチンと健康問題

  1. レプチン抵抗性:
    • 肥満の人では、レプチンの分泌量が高くても、レプチンが正常に機能しないことがあります。この状態を「レプチン抵抗性」と呼びます。レプチン抵抗性があると、食欲が抑制されず、エネルギー代謝も低下し、体重が増加しやすくなります。
  2. 2型糖尿病との関連:
    • レプチン抵抗性は、インスリン抵抗性とも関連があり、2型糖尿病のリスクを高めます。高いレプチンレベルが持続することがインスリン抵抗性を悪化させることがあります。
  3. 心血管疾患リスク:
    • 高レプチンレベルは、心血管疾患のリスクとも関連していることが研究で示されています。レプチン抵抗性により、血圧やコレステロールの異常が発生しやすくなります。

レプチンの正常機能を維持するための方法

  1. 健康的な食事:
    • バランスの取れた食事を心掛けることで、脂肪細胞の健康を保ち、レプチンの正常な機能をサポートします。特に加工食品や砂糖の摂取を控えることが重要です。
  2. 定期的な運動:
    • 有酸素運動や筋力トレーニングは、脂肪細胞の機能を改善し、レプチン抵抗性を減少させる効果があります。
  3. 適切な睡眠:
    • 睡眠不足は、レプチンの機能を低下させることがあります。十分な睡眠をとることで、ホルモンバランスを保つことができます。
  4. ストレス管理:
    • ストレスは、ホルモンバランスに影響を与え、レプチン抵抗性を悪化させることがあります。リラクゼーション法や趣味、運動などでストレスを管理することが大切です。

結論

レプチンは、食欲とエネルギー代謝の調節に不可欠なホルモンです。レプチン抵抗性は肥満や2型糖尿病、心血管疾患のリスクを高めるため、健康的な生活習慣を維持し、レプチンの正常な機能を保つことが重要です。

「サルバチアダイエット」とは、サルバチア(Salba chia)という特定のチアシードを利用したダイエット法を指します。チアシードは、メキシコやグアテマラ原産のシソ科の植物サルビア・ヒスパニカの種子で、スーパーフードとして広く知られています。特に「サルバチア」は、栄養価が高く、健康効果が期待できるとして注目されています。

サルバチアの特徴と利点

  1. 栄養価の高さ:
    • オメガ-3脂肪酸: チアシードは植物性食品の中で最高レベルのオメガ-3脂肪酸を含んでいます。
    • 食物繊維: 非常に豊富な食物繊維を含み、消化を助け、満腹感を持続させます。
    • タンパク質: 良質な植物性タンパク質を含みます。
    • ビタミンとミネラル: カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛などの重要な栄養素を多く含んでいます。
  2. 健康効果:
    • 血糖値の安定: 食物繊維が豊富なため、血糖値の急上昇を防ぎます。
    • 消化の促進: 水を含むと膨らみ、ジェル状になるため、消化を助け、腸の健康をサポートします。
    • 心血管の健康: オメガ-3脂肪酸が豊富で、コレステロールの管理や心血管の健康に寄与します。

サルバチアダイエットの実践方法

  1. 摂取方法:
    • チアシードは、水や他の液体に浸してから摂取します。浸すことでジェル状になり、消化が容易になります。
    • ヨーグルト、スムージー、サラダ、スープ、オートミールなどに混ぜることができます。
    • 1日に大さじ1〜2杯(約15〜30グラム)を目安に摂取するのが一般的です。
  2. 飲み物:
    • チアシードを水に浸し、レモンジュースや果汁を加えて、ヘルシードリンクとして摂取することができます。
  3. 間食や料理に:
    • チアシードをクッキーやパンケーキなどのレシピに加えることで、栄養価を高めることができます。

注意点

  1. 水分補給:
    • チアシードは多くの水分を吸収するため、十分な水と一緒に摂取することが重要です。さもないと、腸内で膨張し、消化不良を引き起こす可能性があります。
  2. 摂取量の調整:
    • 過剰摂取は消化器系の不調(ガスや膨満感)を引き起こすことがあります。適量を守ることが大切です。
  3. アレルギーの確認:
    • チアシードにアレルギーがある場合がありますので、初めて試す場合は少量から始めることをお勧めします。

結論

サルバチアダイエットは、チアシードの高い栄養価と健康効果を活用したダイエット方法です。食欲を抑え、栄養を補給しながら健康的に体重を管理するのに役立ちます。ただし、適切な摂取量を守り、水分を十分に取ることが重要です。健康的な食事と運動を組み合わせることで、より効果的なダイエットが期待できます。

内蔵脂肪を減らすサルバチアダイエット

糖尿病

日本人 肥満に弱い人種であることを理解する

日本人 肥満

日本人 肥満に弱い人種です。これまでに紹介したとおり、日本人が肥満に恐ろしく弱い民族だということがわかります。中央アジアから北上した人たち、すなわちいまの欧米人の祖先は、高脂肪・高タンパク食に1万年以上慣れ親しんできた人たちです。

日本人 肥満に弱い

彼らは目の前にある食べ物を食べるだけ食べて、自分の皮下脂肪に保存して、飢餓に備えたのだろうと考えられます。そのためヨーロッパ人は皮下脂肪細胞の数が非常に多く、大量の脂肪を蓄えられるように進化してきました。つまり、肥満にきわめて強い。太っていても健康で、過度でなければ肥満が病気に結びつくことはあまりありません。

一方日本人はどうでしょうか。農耕に重きを置いた民族は、次の収穫期まで細々と食べつなぐ生活を余儀なくされてきました。一度に食べて自分の体の脂肪として貯蓄するのではなく、そう簡単に腐らないイモ類や穀類を少しずつ食べるという倹約型の食事をしてきたのです。

その結果、おのずと体内に蓄えることのできる脂肪も少なく、体に持っている脂肪細胞の数も少ないまま進化してきました。その代わり、生きるのに必要なエネルギーが少なくてすむ倹約遺伝子を獲得しました。

実際日本人は、倹約遺伝子を持っている人が欧米人の2〜3倍、多いことがわかっています。これがまた、現代においては、肥満や糖尿病を助長する原因になります。かなた遠い歴史の彼方に、皮下脂肪が少なく、少量の食料でも生き残ってきた忍耐強いわれわれ日本人の祖先の姿が見えるようです。わざわしかしそれが、飽食の現代ではすべてに災いします。まず、倹約遺伝子が多ければ、少し余分に食べただけで太ってしまいます。これまでの研究で、1種類の倹約遺伝子を持つ人は 200 kcal 2 種類の倹約遺伝子を併せ持つ人は 300 kcal も基礎代謝が減少することがわかっています。

基礎代謝とは、じつとしているだけでも消費されるエネルギーのこと。これが多ければ太りにくく、少なければ太りやすくなります。同じものを食べても、倹約遺伝子を持っている人は基礎代謝が少ない分だけ太りやすくなります。

また現在では、日本人がもともと脂肪細胞をたくさん持っていないことも日本人の糖尿病の特色であることがわかってきています。過剰なエネルギーが体に入ると、内臓脂肪であれ、皮下脂肪であれ、脂肪細胞は脂肪を取り込み、肥大化します。

元の脂肪細胞の数が多ければ、過剰なエネルギーをたくさんたくわえることも可能ですが、もともとの数が少ないと、とくに内臓脂肪はすぐに肥大化を起こし、悪玉のホルモンを分泌し始めます。日本人は元来、この脂肪のタンクが小さいので内臓脂肪細胞の肥大化を起こしやすく、反対に欧米人はこの脂肪のタンクがとてつもなく大きいので、たくさんの脂肪をためることができます。このため、私たちに比べてとんでもなく太っても、欧米人は糖尿病にはなりにくいのです。

医師が糖尿病になった闘病記はこちら。

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日本人 膵臓機能 は他の民族に比べて低い

日本人膵臓機能

日本人 膵臓機能 は他の民族に比べて低いと言われています。日本人の膵臓機能が低い理由を紹介します。1万年以上前から動物性食品に慣れ親しんできたヨーロッパ人は、中世の時代にはすでに1日270グラムもの肉とおよそ60グラムもの脂肪を摂取していました。この動物性タンパク質、動物性脂肪は、少量で莫大なエネルギーを持ち、人間の生存にはこのうえなく有利な食品です。

日本人の膵臓機能が低い理由

そしてこの脂肪の多い食品によって、ヨーロッパ人の膵臓は大量のインスリンが出るように進化しました。脂肪は、糖を細胞に取り込むインスリンの働きを阻害して、糖が細胞に入りにくい状態、すなわちインスリンの感受性の低下を引き起こします。すると、膵臓はさらに大量のインスリンを分泌し、糖を細胞に取り込ませようと盛んに働きます。

乳や肉など脂肪の多い食物をとるには、膵臓を発達させ、大量の脂肪に負けないだけの大量のインスリンを出す必要があったのです。加えて冷蔵技術などが発達していない時代は、乳や肉を残すことはできません。それらを全部、エネルギーとして体にため込むためにも、大量のインスリンが必要でした。

つまり、現代のヨーロッパ人は、数千年の脂肪との闘いの中で生き残ってきた、糖尿病に強い子孫なのです。一方、日本人の祖先が食べていたのは、おもにイモや木の実や雑穀などの植物性の食物です。エネルギー源である穀類は、糖がたくさん集まった多糖類で、消化・吸収に時間がかかります。

ゆっくり吸収されると、インスリンもゆっくり分泌されます。脂肪を多く摂取しているヨーロッパの人々のように、急激なインスリン分泌を必要としませんでした。また、脂肪の摂取はきわめて少なかったと推察できます。

縄文時代で1日あたり10~14グラム、平安時代(約1000年前)で11グラム、江戸時代末期(150年前) でも19グラム程度だったと分析しています。

日本人はごく直近まで、何千年にもわたって脂肪を多くとる食生活を送ってこなかったので、ヨーロッパの人たちのようには膵臓が発達しませんでした。加えて、穀類はきちんと保存すれば腐ることはなく、収穫したものを少量ずつ計画的に食べることができます。

ヨーロッパ人のように、一度に大量の食物をまとめ食いして、インスリンを大量に出す素地はなかったのです。日本人は、インスリンの分泌という観点からいうと、倹約型の進化をたどってきた民族なのです。日本人と欧米人を比べると、日本人のインスリンの分泌能力は欧米人の50~70% 程度しかないことも明かになっています。そのインスリン分泌の脆弱な日本人も、長く欧米の食生活にさらされると、インスリン分泌能力が上がることがわかってきました。

日本人の膵臓機能が低い理由 まとめ

日本人の膵臓機能が低い理由には、遺伝的要因、生活習慣、食事内容、環境要因などが関係していると考えられています。以下に主要な理由をいくつか挙げます。

遺伝的要因

一部の研究では、日本人を含む東アジア人が遺伝的に膵臓機能が低下しやすい傾向があることが示唆されています。特定の遺伝子変異が膵臓機能に影響を与えることがわかっており、これが糖尿病などの膵臓関連疾患のリスクを高める一因となっています。

2. 食事内容

日本の伝統的な食事は、炭水化物の摂取量が多い傾向があります。米や麺類、パンなどの炭水化物を多く摂取すると、膵臓はインスリンを多量に分泌する必要があり、これが長期間にわたって膵臓に負担をかける可能性があります。また、高脂肪・高糖質の食事は膵臓の機能低下を引き起こしやすいです。

3. 生活習慣

現代の生活習慣は、運動不足やストレスの増加など、膵臓機能に悪影響を与える要因が多く存在します。特に、座りがちな生活や不規則な食事時間、過度のアルコール摂取などが膵臓に負担をかけます。

4. 環境要因

環境要因として、都市部における大気汚染や食品添加物の摂取、化学物質への暴露などが膵臓の健康に悪影響を与える可能性があります。これらの要因が慢性的な炎症を引き起こし、膵臓の機能を低下させることがあります。

5. 病気の影響

日本では糖尿病の罹患率が増加しており、この病気は膵臓の機能に直接影響を与えます。糖尿病患者では、膵臓のインスリン分泌能力が低下するため、膵臓機能の低下が進行しやすくなります。

これらの要因が複合的に作用して、日本人の膵臓機能が低下しやすい状況を作り出していると考えられます。膵臓の健康を保つためには、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理などが重要です。

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