やせの糖尿病のほうが大変

欧米の糖尿病患者の多くは、BMIが30以上です。これは間違いなく、太っている人の特徴的な病気といっていいでしょう。しかし日本人は、やせたまま糖尿病になってしまいます。これを「由緒正しい日本の糖尿病」と呼んでいるのを耳にします。

膵臓機能が弱く、インスリンを大量に出せないから、太っている人になる前に糖尿病になってしまう。日本人のほとんどは、由緒正しい糖尿病の家系に生まれ、太らなくても糖尿病になる遺伝子を持っていると思います。

医師が手こずるのも、この「やせの糖尿病」です。その手強さは生半可ではなく、食事療法にも、血糖降下剤にも、インスリン療法にも反応しにくい症例が多いのです。食事療法に一生懸命取り組もうにも、もともと食が細くてあまり食べていないのに血糖値だけすごく高いというタイプの糖尿病の人を多く見かけます。

こういう人には、食事療法がなかなか効きません。おまけに高齢者にそういう人が多いため、インスリンを使おうにも、1日4 回、小刻みにお腹に注射なんてことは面倒でとてもできません。食べた糖分に見合うだけのインスリやすンを補給するような治療を目指していますが、言うは易くで、なかなかうまくいきません。

やせた糖尿病の患者さんは、ほとんどが80歳を過ぎたおばあちゃんなので、ヘモグロビンA1Cも6.5 % くらいならそれ以上無理な血糖コントロールはしませんが、大問題は、やせ型の、50~60歳ぐらいの人たちです。この人たちも、そんなに無茶な食生活ではないのに、血糖のコントロールにはとても難渋します。

50代、60代では、まだまだ人生先が長い。患者さんも私も、ほとほと苦労するのが、のやせた人の糖尿病なのです。そしてこういう人は太っていないだけにまったく何の自覚もないまま、ある日突然健診で糖尿病を指摘されることが多いのです。
そんな日本人が若い頃から太ってしまうと、どうなるでしょうか。当然、糖尿病の発症が早まってしまいます。そのうち日本人の糖尿病は、20代から増え始めるかもしれません。

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