低インシュリンダイエットの基本

低インシュリンダイエットに向いている食材・避けるべき食材リスト

低インシュリンダイエットに向いている食材・避けるべき食材リスト

「低インシュリンダイエットを始めたいけれど、具体的にどんな食材を選べばいいのか分からない」「普段の食事で何を避けるべきなのか迷ってしまう」とお悩みではないでしょうか。血糖値の急上昇を防ぐためには、食材ごとの特徴を正しく理解し、賢く選択することが成功の鍵となります。

本記事では、低インシュリンダイエットに最適な向いている食材と、反対に血糖値を急激に上げてしまい避けるべき食材のリストを分かりやすく解説していきます。

1. 低インシュリンダイエットで重視する「GI値」とは

食材を選ぶうえで基準となるのが「GI(グリセミック・インデックス)」という数値です。これは、食品に含有される糖質が体内で消化されてブドウ糖に変わるスピードを数値化したもので、GI値が低い食品ほど消化・吸収が穏やかになり、インシュリンの過剰分泌を防ぐことができます。

従来のカロリー制限のように食事の量を極端に減らす必要はなく、GI値の低い食材へ置き換えるだけで無理なく血糖コントロールを実践できるのが大きなメリットです。このホルモンの働きや、カロリー制限との決定的な違いについてさらに詳しく知りたい場合は、子記事であるこれまでのダイエットと何が違う?カロリー制限との決定的な違いもあわせて参照してみてください。

2. 【食材リスト】積極的に摂りたい「低GI・おすすめ食材」

血糖値の上昇を緩やかにし、インシュリンの分泌を抑えてくれる低GIの代表的な食材をご紹介します。

  • 主食・穀物類:玄米、全粒粉パン、オートミール、そば、雑穀米(白米よりも食物繊維が豊富で消化がゆっくり進みます)
  • 肉・魚・タンパク質類:肉類全般、魚介類、大豆・大豆製品(豆腐や納豆など)、卵(タンパク質は糖質が少なく血糖値を上げにくい特徴があります)
  • 野菜・海藻・キノコ類:葉物野菜(ほうれん草やレタス)、ブロッコリー、海藻類、キノコ類(食物繊維が豊富で、食事の最初に食べることで全体の糖吸収を穏やかにします)

こうした食材選びの土台となる仕組みや、身体の基本的なメカニズムについて復習したい場合は、もう一つの子記事である低インシュリンダイエットとは?仕組みと基礎知識をわかりやすく解説をあわせてご参照ください。

3. 【食材リスト】血糖値を急上昇させる「避けるべき高GI食材」

反対に、血糖値を一気に跳ね上げ、インシュリンを大量に分泌させてしまうため注意が必要な高GIの食材・食品です。

  • 精製された炭水化物:白米、食パン、うどん、パスタ、餅(精製度が高いため消化吸収が非常にスピーディーに行われます)
  • 砂糖を多く含む甘味類・菓子類:ケーキ、スナック菓子、チョコレート、クッキー、アイスクリーム(糖質がダイレクトに血中へ移行し体脂肪として蓄積されやすくなります)
  • 甘い飲み物類:清涼飲料水、スポーツドリンク、加糖のコーヒーや紅茶(液体は固形物よりも吸収が早いため、血糖値が急激に乱高下する原因になります)

4. 食材の選び方を変えて太りにくい身体をつくる

低インシュリンダイエットは、どの食材を選ぶかという日々のちょっとした選択の積み重ねで成り立っています。

主食を玄米や全粒粉にシフトしたり、野菜から先に食べる「ベジファースト」を取り入れたりするだけでも、インシュリンの過剰分泌をしっかりと防ぐことができます。詳しい全体の効果や脂肪燃焼のメカニズムを確認したい場合は、親記事である低インシュリンダイエットの効果とは?インシュリンの正体から紐解く脂肪燃焼のメカニズムをあわせてご確認ください。賢い食材選びを習慣化して、太りにくい健やかな身体を手に入れていきましょう。


低インシュリンダイエットの基本(しっかりインプットすることでダイエットが成功する)

ポイントはインシュリンの分泌量を少ない状態を維持すること

「低インシュリンダイエット」は、インシュリンの働きをダイエットに利用したものです。

インシュリンの働きをどのように利用すれば、やせることができるか、その基本ルールがあります。この基本ルールをしっかり理解して頭に入れておかないと失敗してしまいます。

こちらで紹介したとおりインシュリンには、「消費されずに残った血中の糖を中性脂肪として蓄える働き」と、「いったん蓄えたエネルギーを分解させないように制御する働き」があります。そして、インシュリンの量が増えると、ての2つの働きによって人は太りやすくなります。血糖値の上昇スピードをできるだけゆるやかにすれば、過剰にインシュリンが分泌されることなく、肝臓や筋肉に送り込まれる糖の量は必然的に少なくなります。

肝臓や筋肉に蓄えられる糖の許容量を超えることがなければ、糖は中性脂肪として脂肪細胞に運ばれることはありません。

つまり、インシュリンの分泌量をできるだけ少なくすれば、糖が脂肪に変わることもなく、体内で消費されてしまうため、太ることがなくなるのです。

このメカニズムをダイエットに利用したのが、「低インシュリンダイエット」です。そして、インシェリシの分泌量を抑えることによって、もう1つダイエット効果があらわれます。

それは、やせるホルモンと呼ばれる「グルカゴン」が膵臓から分泌されることです。

グルカゴンの働きは、肝臓をかいして糖を血液中に運び、血糖値を安定させることですが、インシュリンの分泌量を抑えることで、ひんばんに分泌されるようになります。

そして、グルカゴンはインシュリンとは違って、脂肪細胞内の脂肪を分解させる働きがあるのです。

つまり「低インシュリンダイエット」とは、血糖値を低く保つことで、

  1. インシュリンの分泌量を低く抑え、脂肪細胞への蓄えを阻止する
  2. グルカゴンによる脂肪燃焼を促進

やせることができる、というものなのです。これらのメカニズムから、「低インシュリンダイエット」では、血糖値を低く保ちさえすれば、運動や食事制限の努力をしなくてもダイエットすることが可能になるのです。

まずは、炭水化物を選んで食べる

インシュリンの働きを考えると、太らないためには、まず血糖の急上昇を抑え、インシュリンの分泌量を制御することが大切です。

では、どうすればよいのでしょうか?その方法は食事法にあります。急激に血糖を上昇させることなく、糖をゆっくりと吸収してくれる食材を選ぶことなのです。

その鍵となるのが炭水化物(糖質)です。炭水化物は、たんばく質、脂肪と並ぶ3大栄養素の1つで、ご飯やパンなどに多く含まれており、人間の活動に必要なエネルギーに変わる重要な栄養素です。

炭水化物はほかの栄養素にくらべて、糖に変わる割合がひじょうに高く、したがって、炭水化物の量を減らすと、必然的に血糖値は低下します。

しかし、炭水化物を全く摂らない、または、極端にカットしてしまうのは大きな間違いです。炭水化物の量を減らしてしまうと、体重はたしかに減りますが、身体にとって大きな弊害である「糖新生」が頻繁に起こります。

炭水化物をカットすると、摂取カロリーが低くなるため、身体に取り込まれるエネルギーが不足してしまいます。

人間の身体は、その不足した分のエネルギーを、脂肪を分解して補おうとしますが、それと同時に、筋肉細胞も分解してエネルギーとして利用してしまうのです。これが、「糖新生」です。

この「糖新生」によって筋肉が落ちると、基礎代謝が低下し、消費するエネルギーも減ってしまうため、元の食事量にもどしたとたん、リバウンドしたり、ふたたびダイエットにトライしてもやせにくい状況に陥ってしまうのです。
これが多くの人のダイエットで失敗してしまうリバウンドです。

つまり、炭水化物をカットしたり、極端に摂取カロリーを減らすことは、逆に太りやすく、やせにくい体質を作ってしまうのです。

それでは、炭水化物をきちんととりながら、血糖値を低く保つにはどうすればいいのかというと、血糖値が急激には上がらない炭水化物を上手に選んで食べればいいのです。炭水化物には、血糖値が上がりやすいものと上がりにくいものがあります。ですから、血糖値の上昇スピードのゆるやかなものを選んで食べれば、インシュリンは適正な分量しか分泌されません。

つまり、インシュリンがそれほど必要ではなくなるのです。この「低インシュリン状態をキープする」のが、低インシュリンダイエットの基本なのです。

GI値について

ここで登場するのが、GI Glycemic Index(グリセミック・インデックス)値です。いままでのダイエットの目安であった食品のカロリーは、低インシュリンダイエットでは忘れてください。頭の中にあるダイエットの基礎知識やカロリーを一端リセットします。

このGI値は、炭水化物に含まれている糖質の量をもとに、血糖値の上昇率から吸収スピードを比較した値です。

このGI値が低いほど「血糖値の上昇が遅い」=「インシュリンの分泌が低く抑えられる」という図式になります。簡単にいうと、これまで食べていたGI値の高い食品を低い食品に代えるだけで、太りにくくなり、さらにグルカゴンが働いてやせるというわけです。
食事の中心となる主食のなかでもGI値が高いものと低いものがあるように、野菜や果物、お菓子のなかでもGI値は高いものもあれば低いものもあります。

GI億が高い食材ほど、食べたときの血糖値の上昇が逢いので、それにともなうインシュリンの量も多くなります。

ですから、GI値の高いものばかり食べていると、血糖値の上昇がつづき、インシュリンの量が増え、太りやすい状態になります。しかし、血糖値の上昇スピードが速くても、その食材に含まれる糖質の量によって、上昇に上限があります。

つまり、食材に含まれる糖質の量が少なければ、血糖値が過剰に上昇することはありません。

したがって、たとえGI値が高い食材でも、たくさん食べなければ、血糖値の上昇を抑えられます。高GI値の食べ物を減らした分は、ほかの低GI値の食材を食べればいいのですから、食事の全体量は減らさなくてすみます。

つまり、GI値の低いものを上手に選んで食べれば、食事量を減らさなくても、痩せることができるということです。

ここが、食事量を減らして空腹感というストレスと賢明に闘ってきたいままでのダイエット法との大きな違いです。食材によってGI値は違います。

GI値がとくに高い食材(糖質含有量が多い食材)はだいたい決まっていますので、それらを減らすだけで、簡単に低GI食ができます。
これまでとは異なる賢いダイエット方法なのです。