納豆 効果 納豆の健康効果の本当のところはどうなんでしょうか。納豆の消費量が多い地域(主に関東や東北などの東日本) は大腿骨の骨折者が割合少なく、納豆の消費量が少ない地域(主に関西を含む西日本) のほうが、大腿骨の骨折者の割合が多いというデータもあります。
- Question
- 納豆の健康効果の本当のところ
- Answer
- 納豆は骨粗鬆症予防には必要不可欠
納豆 効果 骨粗鬆症の怖いところ
骨密度が低下し、骨が変形してしまうと、改善させることができません。
筋肉は減ってしまっても、何歳になっても作ることができます。体脂肪がついてしまっても、いくらでも落とす方法はあります。また落としすぎてしまっても簡単につけることはできます。しかし、骨密度の低下によって変形してしまった骨だけは完全に元に戻せません。
日本人女性は、圧倒的にカルシウムの摂取量が不足しています。また欧米に比べて運動をしている人も少ないのが現状です。運動で骨に刺激を与え、カルシウムを摂ることで骨密度の低下を防ぎます。しかし、その2つともまったく意識せずに、牛乳はからだに悪いとか、運動が億劫だとかの理由をつけている人が多すぎるように思います。
一度身長を測定してみましょう。背が縮んでいませんか? それは歳をとったからだけではありません。骨密度の低下により骨がつぶされている可能性があります。残念ながら元には戻せません。そのままにしていると、やがて背骨は大きく曲がってしまい歩くことが困難になることもあります。だから今から意識してほしいのです。
骨粗鬆症が進行して、不調を感じている方もいらっしゃいます。こうなってしまうと、どうにもなりません。元には戻せないことを伝えるのは一番つらいことです。対処療法的な運動で、今の症状を軽減させることしかできないのです。
納豆が骨粗鬆症とどのような関係があるのでしょうか? カルシウムが多そうな食品には見えないと思います。
骨のためにはビタミンKが欠かせない
骨を作るには、カルシウムだけでなく、きくらげや干ししいたけ、紅鮭などに多く含まれるビタミンDも必要です。ビタミンDが不足すると、カルシウムが骨にスムーズに沈着されなくなります。
皮膚にはビタミンDの前駆物質であるプロビタミンDが存在しています。これが、紫外線を浴びるとビタミンD作り変えられます。骨を丈夫にするには、適度な日光浴がよいといわれるのはそのためです。しかし、美容の観点から日光浴が懸念され日焼け止めクリームの精度が高まってきている関係で、意識して食事から摂取することが必要な人もいます。
もう1つ、骨の形成に必要なビタミンにビタミンKがあります。ビタミンKは、こつが骨の形成を助ける骨芽細胞の生成をするのに必要なビタミンです。
ビタミンKはこちら。
普段からバランスのよい食事ができている若年層の人であれば、あえて意識して摂らなくてもいいですが、妊産婦、閉経後の女性、抗生物質を服用している人などには、特に必要なビタミンです。このビタミンKが多く含まれている食品のトップが納豆なのです。
納豆は快食、快便に欠かせない食材です。
納豆の消費量が多い地域(主に関東や東北などの東日本) は大腿骨の骨折者が割合少なく、納豆の消費量が少ない地域(主に関西を含む西日本) のほうが、大腿骨の骨折者の割合が多いというデータもあります。
納豆に含まれるビタミンK摂取のポイント
- 発酵食品を摂る腸内環境が整っていると、ビタミンKがスムーズに作られやすくなります。ヨーグルト、チーズ、キムチなどがおすすめです。当然、日本の漬け物もいいでしょう。
- 納豆が嫌いな人その他の食品で多いのが、あしたば、ほうれん草、チーズなどがあります。
- 摂取制限がある人に心疾患の患者さんに処方される薬「抗血液凝固薬」などは、ビタミンKの摂取に制限がかかります。医師や薬剤師からの指示があります。