「わるい水」と「脂肪」というのは、なぜ溜まるのでしょうか?大きな原因のひとつに塩分の摂りすぎがあります。そしてさらにこの過剰な塩分摂取が太る原因になることを知らない人がほとんどです。ケーキや甘いお菓子類はあまり食べないのになぜ痩せないのでしょうか?こんな質問をしてくる女性は意外にも多いのです。そんな人に「漬け物や塩辛、たらこなどは好きか?」と聞いてみると、大抵の人が「塩からいものと太る原因とは関係があるんですか?」と聞いてきます。こういう人達は、「おいしい漬け物さえあればご飯は何杯でもいける」という人たちです。
塩辛いものを多くとると、自然とごはんを多食したり、水やジュースなどを摂りすぎてしまいます。そのため「水太り」タイプの肥満になってしまい「悪い水」と「脂肪」をためてしまうのです。ではなぜ塩分が「水太り」を作ってしまうのでしょうか?人間の細胞のうち、細胞外液ではおもにナトリウムが多く、細胞内液は主にカリウムが多く含まれています。この間は、生体膜という膜で仕切られています。また、このナトリウムとカリウムは一定の比率で常にバランスを保っています。この状態に塩分のナトリウムが送り込まれると、細胞外液のナトリウムが濃くなります。すると生体膜を通して細胞内液の水分が細胞外液のほうにうつってきます。このときカリウムも一緒にうつってしまいます。こうしてカリウム不足になると心臓の機能が悪くなります。充分な血液を全身に循環させられなくなると、腎臓の働きが悪化し、悪い水が溜まる結果になるのです。
インスタント食品などを多食してしまうと味付けが濃いため塩分の過剰摂取になります。インスタント食品だけでなく加工食品にも塩分の多いものはたくさんあります。
言うまでもなく塩分は人間にとって必須ミネラルですが、多食は痩せにくい体にしてしまうのです。
日本人に多い水太り体質には、次のような特徴と症状があります。
- 低血圧で疲れやすい
- 肩凝り
- 頭痛
- 手足の冷え
- 頭痛
- しびれ
- 生理不順
- 寝起きが悪い
などこうしたいくつかの症状を複合的にもっている人が多いのが特徴です。
そして、主に太ももや下腹部といった下半身にいわゆる「悪い水」と「脂肪」と「血の滞り」があるのが特徴です。悪い水、脂肪については、いずれも新陳代謝のうち水分代謝とホルモン代謝がうまくいっていないことから起きます。女性の下半身というのは、温めていなければならない仕組みになっていて、脂肪をつけて冷やさないようになっています。一種の自衛反応です。
ところがここに悪い水や血の滞りがあると、冷え症になってしまうのです。そしてこれを自衛するために下半身にさらに水っぽい脂肪がついてしまい、太ってしまうというわけです。この悪循環をストップさせ、健康体をもとにもどすには、様々な方法で冷えを取る必要があります。
アメリカ、ヨーロッパの女性の太り方の特徴はその地域に行って歩いてみるとすぐにわかります。動物性たんぱく質、脂肪、糖分とあらゆる栄養の摂りすぎで太ってしまったのです。日本人の場合はどうでしょう?日本の肥満女性の60~70%は水太りなのです。タイプは違いますが、両方とも太りすぎは健康はよくありません。この最初の自分の太り方のタイプの見極めを間違ってしまうと、どんな効果な健康食品、健康器具、ダイエット方法を行っても効果を得ることはできません。こうした太りすぎは現代の食生活も深く関係していますが、個人個人の体質も関係しています。
すらりと痩せるには、こうした太らせる原因や条件についてしっかり考えておく必要があります。これが結果的に、痩せたい女性の願いを叶える近道になるのです。日本の女性がなぜ水太りになってしまうのか?このあたりを詳しくみてきたいと思います。