一般的に繊維不足の食事を続けていると、栄養分はただちに吸収され、エネルギーとなっていきます。そして、必要量以上のものは、中性脂肪になって体に蓄えられます。これが皮下脂肪の原因です。
現代の日本人は繊維不足の食物、精製された食品を過剰に摂取していますからビタミンEやB1、B2、などまた、ミネラル、カルシウム、カリウムマグネシウムなどが不足しています。その結果、血液中に過酸化脂質が増え、血液が粘っこくなってしまいます。よくTVなどで、「ドロドロ血液」と言いますが、このことです。
このドロドロ血液が毛細血管を詰まらせてさらに血液を滞らせてしまうのです。ストレスなども肝臓の病気になるエンドトキシンのような毒物を生成し同様に血の滞りの原因になります。これらの症状として「水太り」をはじめとして、疲れ、めまい、肩こり、手足のしびれなどの症状があらわれます。「やる気が出ない」というような時の体のだるさ、虚脱感などもこれが原因となっていることが多いのです。
なかなか痩せない理由
日本人の体質は体から水分を取り除けば痩せる
人間の体の55~65%が水です。仮に65%が水だとすれば、体重50kgの人であれば、32.5kgが水分だということです。このうちの5%の水分を取り除けば、それだけで1.7kgも減量できることになります。60kgの人であれば、39kgが水分でその5%を取り除けば約2kg減量できることになります。外に排出するはずの水分を体の中に溜め込んでしまっている場合がほとんです。痩せるためにはこれらの水分を体外に出してしまわないといけないことになります。
こうした不用な水分を排出すれば、身体が引き締まって気持ちがいいものです。水分を取り除く方法は、太った状態から体重が減って、そのまま増えることなく体重をコントロールできる点でも大切です。つまり、一度体外に出された水分がまたもとのように体内にたならない体質をつくらなくてはなりません。
果物やジュースは体を冷やす上に「水太り」の原因をつくる
水太りの原因は多岐にわたりますが、その他の原因は、日常的に食べている食品が深く関係しています。たとえば、果物とかジュースをとると、体は冷えて酵素の働きが鈍ってしまいます。すると、食べたものをエネルギーとして発散できずに体内にためてしまう結果になります。また、繊維分が少ない精製された炭水化物、白米、めん類、パンなどを多食していると、吸収はいいのですが、腸の働きが落ちてしまい便秘や便秘気味になります。そうすると腸の中では、体に悪い細菌が多く繁殖し、エンドキシンというような毒素が以上に発生してしまうのです。体内の大酵素工場のようなものですが、こうした毒素によって体全体の働きが鈍ってしまいます。当然、血液の循環も悪くなります。「悪い水」や「脂肪」がたまる結果になります。また、血液の滞りなども出てきます。
吸収のよすぎる炭水化物や果物の摂りすぎが、「悪い水」の原因になっているのです。
また、炭水化物だけを摂り、たんぱく質が不足すると、血液中のアミノ酸が不足してきます。こうなると、血液が薄くなり「悪い水」が溜まりやすくなります。腕や足にむくみができるのはこれが原因です。