オレンジジュースを飲む場合とオレンジを生でそのまま食べるのではどういった違いがあるでしょうか?これはオレンジジュースには繊維分が含まれておらず、生のオレンジには繊維分が含まれている、ということになります。
これはオレンジジュースだけでなく、ご飯にしても精白された白米は、繊維分が少なくなっています。食パンも同様です。ケーキ、お菓子などの加工食品、精製食品は、繊維分が非常に少ないです。
オレンジジュースを飲んだ場合と生のオレンジを食べた場合の血糖値の調査があります。血糖値は糖尿病などの血液検査に使われる血液中の糖分の比率をあらわす数字ですが、これは、肥満と深い関係があります。この血糖値ですが、ジュースを飲んだ場合は、急上昇してその後急降下しました。これは糖分が体に急激に吸収されたことを示しています。
では、生のオレンジを食べた場合はどうでしょう?血糖値はかなりゆっくりとした変化を示しました。この違いは、その食品に繊維分があるか、ないかだけの違いです。
いいかえれば、繊維質は、栄養の吸収スピードを遅らせる効果があるのです。以前から繊維は消化が悪いと言われてきましたが、それは消化のスピードが遅いのではなく体の自然な働きにちょうどいいスピードだということがわかってきました。