加齢により背中のぜい肉がつきやすくまた、とれにくい

Question

加齢により背中のぜい肉がつきやすくまた、とれにくい

Answer

加齢により弱くなる筋肉がある

背中の贅肉

エステシャンは「年齢はほうれい線と首のシワに出る」言われますが、トレーナーは「下半身の筋量の低下と背中に出る」といつたところでしょうか。

たしかに、ある程度の年齢になると下着が脇のぜい肉に食い込んでくるのを気にされる人は多いです。明らかにトレーニングしている人は、背中の筋肉がついています。

何もしないで背中の筋肉がしっかりついている、かつぜい肉もついてない人は存在しない、といっても過言ではないくらいトレーニングをしでいるか、していないかが明確にわかりやすい部位でもあります。

ある女性誌で、「一般女性に聞いたあこがれの背中」の人が、草刈民代さんと紹介されていました。たしかに、背中の開いたドレスも似合う引き締まった背中をされでいますね。
ではなぜ、年齢とともに背中は脂肪がついて丸くなり、年配体型をイメージさせてしまうのでしょうか? これは、背中の筋肉の特質にも関係しています。

人間のからだは年齢とともに「硬くなりやすい筋肉」と「弱くなりやすい筋肉」にだいたい分けることができます。年齢とともに硬くなりやすい代表的な筋肉は、ハムストリングス(腿の裏)、腸腰筋(腿のつけ根・股関節)、大胸筋(胸)、僧帽筋上部(背中の上部)などです。

年齢とともに弱くなりやすい代表的な筋肉は、僧帽筋下部(背中の下部)、菱形筋(肩甲骨周辺)、背筋群(背部)、腹筋群(腹部) などです。

「硬い筋肉」と「弱い筋肉」の組み合わせが年配姿勢を生む

ここで注目したいのは、大胸筋が硬くなっていくとその裏側である背中の菱形筋や僧帽筋下部が弱くなっていくということです。胸の筋肉が硬くなっていくと肩関節は前に引っ張られ、背中が丸くなります。
しかし、その現象は本来、菱形筋や僧帽筋などの背面の筋肉が後ろから引っ張ることで、猫背になるのを防いでいます。しかし、この菱形筋や僧帽筋はあいにく弱くなりやすい筋肉なので、その硬くなりやすい胸の筋肉との組み合わせにより、年配姿勢の猫背を作ってしまっているのです。

当然、弱くなってくる筋肉周辺の脂肪は、若干ですが燃焼しっらいと考えられています。やはり背面は意識して鍛えないとどんどん衰え、脂肪もつきやすくなると予測できます。

ライフスタイルが筋肉の強弱を左右する

「硬くなりやすい」「弱くなりやすい」の要因は、筋肉の性質の問題よりも普段の生活様式が大きく関係していると思います。私たちは、パソコンや家事など常に手を前に出している動作をしています。よって、胸の筋肉は常に収縮している状態なので硬くなりやすいのです。

そして、背中の筋肉は、肘がからだよりも後ろにいかないと大きく動かすことができません。しかし普段の生活では、そのような動作はありません。そのことが、背面の筋肉が弱くなりやすいということの原因にもなっているのではないでしょうか。やはり普段の生活を行うことの少ない特別な動作は、筋トレが必要になってくるのです。

背中を鍛えるポイント

  1. エクササイズチューブを使う
    脚を伸ばして床に座り、脚の先に巻いたチューブを手に持ち、脇を締めて肘をからだの後ろまで引っ張ります。胸を張り、左右の肩甲骨を寄せること。チューブの長さを変えると、強度が調節できます。チューブロウイングという動作です。
  2. ペットボトルを使う
    立位の状態から右足を軽く前に出します。両膝を軽く曲げて前傾します。右手の肘は右太腿におきます。左手で2リットルゼ以上のペットボトルを持ち、脱が床面に対して垂直になるように下げます。左肘を天井に向かって、まっすぐからだの後ろまで引き上げていきます。上体は動かさず、肘の上げ下げをくりかえします。左腕も同様に。ダンベルロウイングという動作です。
  3. マシンを使って鍛える
    フィットネスクラブなどで、マシンを使って鍛えることもできます。「ロウイング」「ラットプルダウン」などがおすすめです。

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