年を重ねるごとに疲れやすくなっています

Question

年を重ねるごとに疲れやすくなっています。

Answer

代謝能力の低下により疲労回復が遅くなっています。

疲れの理由

最近は、特に疲れを感じるようになりました。「若い頃はスキーに行って1日中滑っても、翌日に疲れはまったく残っていなかったのに」「週末のゴルフの疲れが、週の半ばの水曜日になってもとれない」というように、年齢を重ねることによって疲労回復が遅くなってきたと感じる人は少なくないでしょう。また、少し無理をすると、翌日ではなく2日後や3日後に筋肉痛が起きたりするのも似たようなケースです。

10代や20代の頃は代謝能力が高く、疲労から回復するスピードも速いのですが、加齢することによって代謝能力は低下し、疲労回復が遅くなってしまうのです。しかし、筋肉量や筋力は、40代になっても20代と同じレベルにキープすることは可能です。
正しいトレーニングや食生活を続けることができれば、これは決して不可能ではありません。現在もトッププレーヤーとして活躍する、女子テニスのクルム伊達公子選手や大リーグで活躍するイチロー選手、そしてJリーグで現役の三浦選手などががよい例です。

クルム伊達公子選手については、彼女の運動能力は現在でもトップクラスで、20代のプレーヤーと比較しても筋力などは勝るとも劣らぬレベルを維持しています。しかし、そんな伊達選手も、疲労回復に関しては若いプレーヤーにはかないません。たとえば1回戦を突破し、2回戦を戦うまでの間、若いプレーヤーと伊達選手の疲労回復能力だけを比較すると、若いプレーヤーのほうが、回復が明らかに早いといえるでしょう。

疲労の種類に応じて対応する

肉体を追い込むプロアスリートではなく、一般的なビジネスマンにとっての疲労は、すべてが肉体的な疲労ではない場合も少なくありません。人間の疲労には脳の疲労もあり、よほど激しい運動をしていないのであれば脳の疲労である可能性のほうが高いのです。

肉体的な疲労であれば、とにかく安静と睡眠が疲労回復に効果的なのですが、脳の疲労の場合は肉体が疲れているわけではないので、からだを休ませることよりも血液循環させることのほうが重要です。からだを積極的に動かして、運動することのほうが回復への早道なのです。フリーランスの仕事などで1日中、パソコンのモニターに向かって仕事をしているような人の場合、ウォーキングをしたり、散歩をするだけで快眠できるケースが多々あります。また、睡眠をしっかりとれるようになると仕事への集中力もアップしてよい仕事ができるようになります。

肉体的な疲労の回復に重要な睡眠については、以前は、8時間の睡眠が人間にとって最適な睡眠時問とされていましたが、最近の研究結果では長く眠ればよいというわけではなく、各個人に最適な睡眠時間があるということがわかっできました。

十分な睡眠とは8時間という思い込みを捨てる
http://sleep-p.com/archives/94

つまり、最適な睡眠時間は個人差が大きく、一概に何時間がよいとはいえないのです。ちなみに長時間のフライトや高速バスに乗っての旅行のように、10時間ほど座席で同じ姿勢をとり続けると、血液が十分に循環しません。
本来、人間のからだは運動などをすることによって筋肉が伸び縮みし、同時に血管が動かされることろかによっで血流が促され血液が濾過されるのです。ですから、こうした長時間のフライト後などはホテルに到着したら休息するよりも、軽い運動やストレッチを行って筋肉を動かすことで、血液の循環をよくすることが疲労回復の近道となります。

疲労の原因の判断が大切
  1. 代謝能力の低下が疲労回復を遅くする
    若い頃と比較すると、加齢によって代謝能力が低下していきます。その結果、疲労を回復するのに以前よりも時間が必要になります。
  2. 肉体の疲労なのか脳の疲労なのかを正しく判断する
    肉体の疲労には安静や睡眠による休養が必要。脳の疲労には、運動をすることでからだを循環させることが回復に効果的です。
  3. 長時間同じ姿勢のときは、筋肉を動かす
    軽い運動やストレッチを行い、筋肉を動かすことが大切です。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください