活性酸素 ポリフェノール が除去します。活性酸素を除去する働きのある物質のことを「抗酸化物質」といいます。代表的な抗酸化物質には、ビタミンCやビタミンE、セレンや亜鉛などのミネラルがあげられます。また植物の成分であるポリフェノールにも抗酸化成分が含まれています。赤ワインなどが一時期、ポリフェノールが多いと話題になりました。
こうした抗酸化物質を積極的にとるように習慣づけると、放射線から身を守ることができるようになります。野菜やハーブに含まれるポリフェノールは、被曝後、放射線によって生じた活性酸素を消去できます。またポリフェノールは、体内の抗酸化酵素の活性を高め、過酸化反応を抑える働きも期待できます。さらに放射線によるDNAや細胞の損傷を修復する効果もあります。以下に紹介するものはいずれも学術的な研究によって、放射線の影響を取り除く効果が認められているものです。
活性酸素 ポリフェノール が除去する
食品とハープの放射線防御の評価は、抗炎症、抗酸化、抗菌、免疫調整などの作用があり、活性酸素の消去や脂質の過酸化反応を抑制し、抗ストレス作用があり、放射線防御の効果があるかどうかを調べます。試験管内で培養細胞を用いて実験すると、放射線防御の効果を短期間に評価することができます。
さらに、マウスなどの実験動物に、放射線を照射し、食品やハーブを投与して行う実験を行っているものもあります。臨床試験が行われていれば、もっと信頼できます。最近、インターネットなどで、放射線障害を予防するサプリメントなどを見かけることがあります。しかし、その多くは学術的な研究による裏づけのない場合があるので、注意しましょう。
- 海藻コンプにはストロンチウムや放射性ヨウ素の腸管からの吸収を阻害する働きがある。ワカメやアラメなどにも同様の効果が期待できる
- ビーツビーツエキスには被曝後の血液のヘモグロビンを作り直す働きがある。また、膵臓、胸腺機能、血球の生成や骨髄を正常にする。
- ほうれん草放射線照射されたマウスの肝臓の損傷を防ぐ。抗酸化作用にすぐれ、心血菅障害、がんなどの医療効果を高める可能性が示唆されている。
- グレープフルーツグレープフルーツをはじめ柑橘類に含まれるフラボノイドなどがフリーラジカルを除去。マウスの被曝による骨髄染色体損傷が減少。
- からし菜ガンマ線を照射したマウスに、からし莱エキスを与えたところ酸化を防ぐ酵素が増加し染色体損傷を防止することが判明した。
- あんず餌に20%のアンズをまぜて与えたマウスにX 線照射すると、与えないマウスに比べて、マウスの精巣内の組織崩壊が阻止されることがわかった。
- ペクチンペクチンはリンゴや柑橘類から抽出される。リンゴペクチンはチェルノブイリで被曝した子供たちのセシウム摂取量を62%も減少させた。
- 植物油精製せず冷温で圧搾されたオリーブ油やアマニ油などの植物油。被曝マウスにオリーブ油かピーナッツ油を与えたら致死率が低下した。
- プロポリスプロポリスはミツパチが植物の樹脂を練り合わせて作る。抗菌・抗酸化・抗炎症作用などがあり、放射線による上皮組織の炎症に有効。
- 高麗人参朝鮮人参とも呼ばれる。広島・長崎被爆者の兆候は出血だったが、日本人の研究者が被曝後の出血を高麗人参で防御できることを発見。高麗紅参は高麗人参の仲間。
- 緑茶・紅茶すぐれた抗酸化作用と抗菌作用をもつカテキンを含む。カチキンは放射線によるDNA損傷を防ぎ、がん細胞の形成を阻止する働きがある。カテキンは、コレラO157、インフルエンザにも効く強力な作用
- にんにく臭いの成分である硫黄化合物に強い抗酸化作用がある。フリーラジカルを消去する酵素の活性を促し放射線損傷から赤血球を保護する。にんにくの有効成分アリシンはこちら。
- クルクミンウコンに含まれる黄色色素の成分で強い抗酸化作用がある。放射線と化学療法中のガン患者に対し正常細胞を守りながら腫瘍に作用する。活性酸素除去物質にウコンに含まれるクルクミンが効果的