代謝アップ やせることができますか 筋肉量が多ければ、基礎代謝が上がり結果的にダイエットにつながります。
- Question
- 代謝をアップさせればやせるのでしょうか?
- Answer
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代謝アップ やせる理由
代謝をあげればやせるというのはダイエットでは定番の決まり文句です。皮膚などが生体内の物質の変化で生まれ変わる「新陳代謝」と、生物が生きていくために必要なエネルギー代謝である「基礎代謝」などがあります。
ここでは、必要なエネルギー代謝である「基礎代謝」のエネルギー代謝を上げるためにはどうしたらいいのかという部分にまとを絞ります。
人間のエネルギー代謝は、大きく分けて3つに分類されます。
- 生命を維持するために内臓や脳などが働くときに使われるエネルギーが「基礎代謝」で、全体のエネルギー量のうちの約6割~7割前後を占める
- 食事をしでいるときに使われるエネルギーを「食事誘発性熱産生しといい、約1割前後を占める
- 運動などで消費する「運動誘発性体熱産生」。この消費をどれだけ上げられるかが、代謝アップにつながる。通常は2~3割前後といわれるが、その上げ方がダイエット成功の大切なポイントとなる
基礎代謝量が高い人と低い人の大きな違いは、筋肉量です。筋肉量が多い人のほうが、基礎代謝量も高くなります。つまり、筋肉量が少なく基礎代謝量が低い人は、「運動をしていない、代謝の悪い人」ということになります。
たくさん食べている人でもやせていてどうして太らないのだろう?と不思議に思う人がいますが、これは筋肉があり基礎代謝量が高いのです。
代謝が悪いと実感しているのであれば、まずは筋力トレーニングをして筋肉量を増やすことを目標にするとやせます。
筋肉量を増やして運動すれば、誰でも代謝はアップする
筋肉量が上がれば、基礎代謝量だけでなく、食事誘導性熱生産もアップします。食物を体内に入れるということは、その食物を体内で分解して栄養としで吸収し、余ったものは廃棄物としで分類するといった活動がされています。
そのためには、それなりのエネルギーが必要で、一般的に1食で約100キロカロリーといわれています。また、筋肉量が上がって基礎代謝がアップすれば、運動をしたときの消費カロリーも高くなります。まさに一石二鳥というわけです。代謝能力(効率)には、もちろん個人差はあります。しかし、誰でも筋肉量を増やし運動をしでいれば代謝はアップします。
筋肉を動かすにはエネルギーが必要ですが、その筋肉量が多ければ、たくさんのエネルギーを必要としますし、筋肉量が少なければエネルギーも少なくてすみます。
つまり、筋肉はエンジンの役割。小さいエンジンなら燃費はよく、大きいエンジンは燃費が悪いのです。代謝が上がるということは、エネルギーを使うことなので、疲れること。電車では座りたい、移動の基本はタクシー、階段は使わないといったライフスタイルはたしかに楽で便利ですが、その分代謝は下がっています。
代謝のよいからだになりたいのなら、まずは肉体的に疲れるのを嫌がらないことが基本です。
しょうがで代謝はアップするか?
最近、冷え症の女性に人気の商品がしょうがですが、しょうがを食べると代謝は上がるのでしょうか?
しょうがを食べると体が温まり、汗ばむこともあるのでしょうがで代謝がアップすると誤解している人が多いと思います。しかし、代謝がアップするのはほんの微量です。しょうが
ガにもカロリーはあるので、いっしょに他の食品を摂った場合、その分のカロリーも摂取することになります。
代謝アップのポイント
- たんぱく質をしっかり摂る夏は代謝が上がり、冬は代謝が下がって太りやすい、と誤解している人も多いでしょう。冷暖房が完備されている現代では、季節で代謝が変わることはほとんどありません。しかし、暑さで食生活が乱れ、筋肉量が減り代謝が下がることはあります。夏は特に、夏ばてに負けずにたんぱく質もしっかり摂るようにしましょう。
- 運動をして体温を調整する体温を調整するときも、カロリーを消費します。体温を上げたり下げたりするときに、体温を正常な状態に維持しょうとエネルギーを使います。しかしそれは、基礎代謝量や食事誘発性熱産生を上げることにはなりません。
- 大きな筋肉を鍛える筋肉量を増やし代謝をアップせるには、大きな筋肉、下半身、背中、胸などをトレーニングします。腹筋は薄い筋肉の膜でできているので、基礎代謝量が上がるほど筋肉量は増えません。腹筋運動はかなりハードですがじつはこれだけでは、あまり代謝は上がらないのです