Question
モチベーションが高いはうが、トレーニング効果は上がるか?
Answer
自分に合った具体的な方法を見つけると、確実に効果が上がる
トレーニングの効率をアップさせたいのは皆同じ
どんなトレーニングでも、一定期間継続して行わないと効果は出ません。「どのような内容を行うのか」もとても大切ですが、「どのようにしたら継続できるのか」のほうがはるかに大切で、成功のための一番のカギになるものです。
モチベーションの高い人のほうが継続できるわけですから、当然効果が上がるということはいえると思います。やる気( モチベート) が起きるのには、必ず「動因」と「誘因」の2つの要因が必要です。
動因とはその人が持っている欲求や願望。誘因とはそれらの欲求をかなえるための方法や手段です。トレーニングをしているのは、必ず欲求や願望、つまり目的があるから行っているのです。
たとえば「おなかを引き締めたい」「脚を細くしたい」など。それらの動因をかなえるための具体的な方法や手段(誘因)は手に入れていますか?
おなかを引き締めるために、どんな筋トレをどのぐらいの負荷や回数、頻度で、どのぐらいの期間行うのか? そしてその方法が確実に効果の上がるもので、根拠があることが重要です。
半信半疑で行っていても、継続は難しいでしょう。確信が持てる方法を見つけしることが大切です。パーソナルトレーナーに相談してもいいでしょう。信憑性のある誘因(運動方法など) を手に入れても、最初は継続できても、できなくなる場合もあると思います。そこで、次のことを意識するようにしてみてください。
できる可能性が100%でも、成果が出る可能性が0%なら継続率は下がる
「その方法を行ううえで障害となるものが極力少なく、実行できる可能性が高いものですか? 」。障害とは、たとえば、金銭的に負担になってしまったり、家族の賛同が得られないなど、有益性よりも障害が上回ってしまう場合です。
また、実行できる可能性が高くても、強度や頻度が低すぎると、継続の可能性は低くなります。障害が低く、実行できる可能性の高いものほど、強度や頻度が低すぎて身体的な変化が起きない可能性もあります。「1週間に1回10分のウォーキングを行う」ことは、最初はよいかもしれませが、あまりにも強度が低く、できる可能性が100%でも成果が出る可能性は0%に近いため、効果が出ないので結果、継続率は下がるでしょう。もちろん強度が高すぎても挫折してしまいますね。自分に合ったものを見つけられたら、継続率はもちろん成功率も確実に高くなるでしょう。
さぼるのは当たり前
人間は、そもそもサボる動物です。さぼるからこそ人間らしいのです。「やってみる→さぼる→またやってみる→またさぼる」のくりかえしで私たちは生活しているのです。これを「逆戻りの原理」といいます。「やる」と決めたことをできなかったときや、さぼったときに自分を責めることはまちがっています。
さぼることは当たり前だと思い、もう一度やってみればよいのです。それを何回もくりかえしていけばいつか効果が出ます。タンスの奥にしまってしまった、エクササイズツールやDVD、ランニングシューズなどをもう一度引っ張り出して、またやってみてはどうでしょう。以前感じることのできなかった、思いがけない発見や楽しさがあるかもしれません。
モチベーションが上がる3つのポイント
- ひとりより誰かと一緒に友人やパートナーなど誰かといっしょに行ったり、ジムなどで一人で黙々とトレーニングをするよりも、グループレッスンに参加しでいる人のほうが継続率が高いといわれでいます。
- 否定的よりも肯定的に「そのトレーニングをするようになって、どのような変化がありましたか? 」と質問された場合、「運動すると疲れるから仕事がつらくなった」など、否定的な感覚を口にするよりも、「運動による疲れは、仕事での疲れと違って心地よい」といったように、肯定的に表現する人のほうが継続率が高いといわれています。
- 自分を自慢してみるまわりの人たちに堂々と「私はこんなトレーニングをやっています」などと自慢してみてください。伝えることで、褒められるだけでなく自分が「これからもやり続ける!」とコミットメント(宣言)することになり、継続率が上がります。