食べたいモノを我慢することで代謝を下げてしまう

ダイエットをこれからはじめようとする人に「食べたいものは思いっきり楽しんで食べてください」というと、皆さん驚かれます。「食べる=太る」のイメージが定着してしまっている影響といえるかもしれません。それだけ、痩せようと思っている人は、食べたいものを我慢しているということにもなります。
そうした我慢やストレスが本当に体のためにいいことなのでしょうか。実は、食べたいものを我慢したり、太る太ると思いながら食べると、そのストレスが脳に影響して、体脂肪を増やすホルモンや、代謝を下げるホルモンなどを分泌してしまうこともあることが最近の研究ではわかってきています。

ダイエットにおいても「ストレス」は大敵なのです。食べ物を食べることは、体に栄養をとり入れるだけでなく体脂肪を増やすホルモン分泌し、心に栄養をあたえるという目的もあります。体にいいものだけ食べていたのでは心が満足しないし、心にいいものばかり食べていたのでは体がおかしくなってしまいます。お菓子やアルコールは心の栄養ですから、あくまでもご褒美。体の栄養を補給したうえでとるものです。その割合は人それぞれですが、30 % を超えたら要注意と考えましょう。
心身ともに健康的なダイエットを計画するべきです。

摂取カロリーではなく消費カロリーが大切

誰もが「やせるためには食べるカロリーを抑える」というのがダイエットでまず取り組む最初の行動です。
でも、カロリーをとっていないのにやせないという人が多いのはどういうことでしょうか?そもそもカロリーを抑えるというのは、消費カロリーより摂取カロリーを少なくすればやせるという考え方からです。
ただし、実際のところ消費カロリーには個人差があり、専門的に調べなければ正確にはわかりません。
どんなに摂取カロリーを抑えても消費力ロリーが少なければ、結局はあまったカロリーが体脂肪になり太ってしまうのです。
それに、カロリーの低い食べ物は、体を温めて代謝を上げる力も弱いので消費カロリーが少なく、体脂肪が溜まりやすくなるという悪循環がおこります。
大切なのは、その食べ物が「何カロリーか」ではなく、食べたあとに「体内で何カロリー燃やせるか」。つまり「必要な栄養素がどれだけ含まれている食品か」が重要なのです。
食べるものを我慢して摂取カロリーを低く抑える方法と、必要な栄養素を含んだ食べ物をおいしく食べながらやせる方法のどちらが健康的に痩せるか?を考える必要があるのです。

圧倒的に足りないのは脂肪を燃やす栄養素

やせたいと思ったときにまず考えることは、できるだけ食べる量を控えようと、ほとんどの人が考えます。出来るだけ食べないことをベースに食べる量を減らす工夫をします。

しかし、ここでよく考えてみましょう。体に脂肪がつくかどうかは、食べた量だけではなく、食べたものの脂肪や糖分をどれだけ効率よく燃やせるかで決まります。
食べる量を減らしても燃やせなければ、結局は体に脂肪として残り、「食べていないのにどうしてやせないの!」ということになりがちです。
逆に食べてもしっかり脂肪を燃焼させるために運動をしたり勉強をしたりと食べた後にもしっかりカロリーを消費する生活習慣を定着させればダイエットは難しくないのです。

では、どうすれば効率よく燃やせるかというと、脂肪や糖分を燃やすための栄養をプラスします。
これはテトリスに例えるとわかりやすいでしょうか。テトリスは列の隙間を埋めながらブロックを消していくゲームですが、同じように、脂肪や糖分の積み重なったブロックも隙間を栄養で埋めてやることで、脂肪や糖分を消すことができます。太るからと食べる量だけを控えても栄養で隙間を埋められなければ、どんどん脂肪や糖分が溜まってゲームオーバーになってしまいます。
食べながら太りにくくやせやすい体を手に入れる。これなら無理なく続けることができそうです。無理なダイエットで心身が疲れストレスにより逆にリバウンドしてしまう人達の原因はここにあります。
ある程度の量を食べる習慣を変えることは想像以上に難しいのです。脂肪を燃焼させる栄養を取り入れる方法であれば「ストレス」はほとんどありません。