抗酸化ビタミン・ミネラルは放射線被曝による活性酸素の害をなくす

放射線防御に役立つのはビタミンA・C・E

生きていくために必ずとらなければならないビタミンやミネラルにも、放射線を防御するものがあります。放射線被曝による活性酸素の障害を防ぐのは、抗酸化剤にも用いられているビタミンA 、ビタミンC、ビタミンEです。総称して抗酸化ビタミンと呼ばれます。

この3種類は、女性が美容のためにも摂取すると効果があらわれる3つのビタミンです。
体から毒素を排出することと、美しく保つための作用は非常に似ているということでもあります。

またカロチノイドのβカロテンは、体内でビタミンAに変化し、同様の効果を発揮します。ナイアシンは抗酸化ビタミンではありませんが、放射線防御に役立つビタミンです。
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ビタミンC は、自らが酸化することによって、活性酸素を消去しますが、ナイアシンは酸化したビタミンCを元に戻す働きをします。

また解毒作用があり、チェルノブイリ原発事故の被曝者にも投与されました。ビタミンCはとりすぎても、水溶性なので過剰にとった分は排出されるので、体に害はありませんが、ビタミンA 、ビタミンE 、ナイアシンは大量摂取すると過剰症を引き起こします。サプリメントなどでとる場合は注意が必要です。

骨にたまる放射性物質を除去するミネラル

被曝による体への影響を少なくするミネラルにはヨウ素、カルシウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛、セレンがあります。ヨウ素は、放射性ヨウ素の体内への取り込みを防ぐ働きがあります。非放射性ヨウ素製剤(ヨウ化カリウム)を予防的に服用すると、甲状腺内にヨウ素が満たされるので、放射性ヨウ素は甲状腺に入ってくることができなくなります。

同様のメカニズムで、カルシウムは、放射性ストロンチウムが骨に蓄積するのを防ぎます。ストロンチウムは福島原発事故でも放出されていますが、放射線防護の国際調査委貞会は、ストロンチウムから身を守るには、毎日少なくとも、1100mgのカルシウムの摂取を推奨しています。

また米国医学研究所は、成人は1000mg、10代の若い人は1100mgの摂取をすすめています。一方、カルシウムが有効に働くためにはマグネシウムが必要です。マグネシウムが欠乏すると、活性酸素が多量に発生します。またガンマ線に被曝すると、血液中のカルシウムとマグネシウムのレベルが減少するので、この2つのミネラルの補給が不可欠です。