肉は敬遠しすぎても逆に太ってしまう

年頃の女性で、肉を食べると太ると信じて、肉類を敬遠する人がいます。イメージからするとそれで合っているはずですが、どうでしょうか?たしかに肉類のとりすぎは健康上、問題もありますが、といって、肉類を敬遠しすぎると、かえって不健康につながるということを覚えておくべきでしょう。

とくに若い女性にとっては、肉類は絶対必要な食品でもあります。というのは、肉類を避けていると、食物からとらなければならないコレステロールの供給が不十分になってしまうからです。コレステロールは不要なものとして敬遠される傾向ですが、決してそうではなく、一定量のコレステロールは常に摂取が必要です。

コレステロールは、必要な量の6割程度が肝臓で合成され、残りの4割は食物から摂取しなければならりません。

その場合、コレステロールの大切な供給源となるのが肉類なのです。女性の場合、コレステロール不足は、非常に大きな問題になります。というのは、コレステロールは、女性ホルモンの材料として重要なものだからです。女性ホルモンは自然につくられると考えがちですが、そうではありません。

その材料としてコレステロールが必要です。そして、コレステロールが不足すると、女性ホルモンが不足してきて、その結果、生理に異常をきたしたり、貧血を起こすこともあります。女性は生理があるために、男性よりも鉄分を2割ほど余分に摂取しないと、貧血になるおそれがあります。

鉄不足の治療

しかし、その際、鉄分なら何でもOKというわけではなく、肉類に含まれている鉄分が有効です。その理由は、肉類に含まれているヘム鉄が、ヘモグロビンをつくるために必要な鉄分だからです。また、コレステロールの摂取量が少ないと、赤血球を保護するコレステロールの膜が十分につくれなくなり、その結果、赤血球の寿命が短くなってしまうのです。それが貧血に結びつくというわけです。

貧血の女性の食生活を調べてみると、肉を食べると太るという迷信から肉類を敬遠しているケースが見られます。これは大きな思い違いです。もちろん、肉のどのような部位を食べるかによっても違いますが、普通に肉を食べているなら、そんなに肥満するものではない。肉類を食べて太った人は、脂肪分の多い肉類を食べているはずである。とくに気をつけなければなうないのは、すき焼きに用いられる霜降り肉のような場合で、脂肪分が4割程度も含まれていて、非常にエネルギーの含有量が高いのです。
こういったものは、多く食べると当然、肥満につながります。また、熟年以上の人がスタミナ源として脂肪分の多い肉類を食べると、肥満や心臓疾患などを誘発することも、肉がよくないという印象を与える大きなきっかになります。

しかし、赤身の多いモモ肉やヒレ肉など、脂肪分が少ない部位については、タンパク質の供給源となります。その結果、タンパク質は新陳代謝を促進するから消費エネルギーが大きくなり、かえって肉を控えた場合よりも体重減少には大きく貢献するのです。

赤みの牛肉に含まれるカルニチンなどは脂肪を代謝する効能、効果で有名です。