ダイエットの検証その2 肥満がすすむ段階

なぜ、太ってしまうのか?

肥満は、体脂肪が必要以上に蓄積されている状態ですが、どのようにして身体に脂肪が蓄えられていくのかはわからない人が多いです。

毎日、私たちがなにげなく食べている食べ物は、体内でいろいろな姿に形を変えていきます。そしてこれらは細胞に補給されたり、エネルギー源となって私たちが身体を動かすために使われるわけですが、使われなかった過剰な分は、分解と合成を繰り返して最終的に体脂肪となって蓄積されてしまうのです。

身体のなかで脂肪が蓄積される場所は、肝臓、血液、脂肪組織ですが、肝臓や血液には少ししか脂肪をためておくことができません。その結果、余った脂肪は、脂肪組織にどんどんためこまれることになります。その脂肪組織が多いのは、お腹、太もも、腰と背中などの皮膚の下や内臓のまわりなどです。

これが、ダイエットする人にとって、にっくき敵である皮下脂肪や内臓脂肪になるのです。太った証拠として残るのが体脂肪ですが、「体脂肪」の原因はいったいなんなのでしょうか?

食べ物のなかに含まれる「脂肪」「炭水化物(糖質)」がそれです。では、どのようにして、脂肪、炭水化物(糖質) が身体のなかで体脂肪になっていくのでしょうか。次に太るメカニズムを探りましょう。

食べ物はこうして体内に吸収されていく

食べ物が口に入ると、口、食道、胃、腸などの消化器官で消化酵素によって消化され、食べ物はさまざまな形に分解されます。消化された物質に含まれていた栄養素は、小腸を通過中に、腸壁の細胞から吸収され、血管に入り、肝臓へ送られます。消化されずに残った物は、大腸に入り、体外へ排泄されます。食べ物が、小腸を通過して大腸に入るまで、健康な大人で約8~10時間かかります。

脂肪のたまる仕組み

肉や魚、食用油などの食べ物に含まれている脂肪は、小腸でリパーゼという酵素によって脂肪酸とグリセロールという物質に分解されます。そして、腸から吸収された後に中性脂肪に変わり、血液中に送られます。

血中に送られた中性脂肪は、ふたたび分解されて肝臓に送られ、エネルギーとして分配されます。ただし、この過程で肝臓に送られる量が、肝臓で処理しきれないほどの量になるそして、血中脂肪が増えると血管壁に存在する「リボ蛋白リパーゼ」という血液中の脂肪を取りこむ役割をする酵素が活性化して、脂肪細胞に取りこまれることになります。

炭水化物(糖質)のたまる仕組み

ご飯やお菓子などに多く含まれている炭水化物は、いくつかの種類に分けられます。果物やハチミツに含まれる糖分は「単糖類」と呼ばれ、簡単に消化、吸収、代謝されます。上白糖などは「二糖類」と呼ばれ、米や小麦などの穀物類に含まれる「多糖類」と呼ばれるデンプンよりも消化されやすくなつています。

食べ物に含まれる炭水化物は、消化酵素によりブドウ糖に分解されて、小腸で吸収された後、血液によって体中に運ばれ、脳の組織や神経組織、筋肉によって燃料として使われます。血管内に入ったブドウ糖のことを血糖(血中グルコース) と呼びます。血糖は、エネルギー源として全部使われてしまえば太る原因にはなりません。しかし、血糖が余ってしまうと、最終的に中性脂肪に形を変え、蓄積されてしまうのです。

糖が血液中に入って血糖値が上昇すると、膵臓からインシュリンが分泌されて血糖と結びつき、グリコーゲンに形を変え、肝臓や筋肉へ蓄えられます。そして血糖値を下げるのです。しかし、グリコーゲンの貯蓄量には限度があり、それほど多くは蓄えられません。したがって、過剰な血糖は、脂肪細胞へ送られ中性脂肪として蓄えられることになります。

標準体重と適正体重について

20011年1月に発表された国民栄養調査によると、肥満と判断された男性は、30~60代で約3割。女性については、60代だけが3割を超えただけで、20~30代女性は肥満者が少なくなっています。

BM Iが18.5未満のやせている人が2割を占め、これは20年前にくらべると約2倍に増えています。肥満の基準として一般的に使われているのが、BMI(ボディマスインデックス)指数です。BMIは、1997年にWHO健機関 が発表した体格指数で、25を正常としています。(世界保18・5〜しかし、人種によって体型などが違うため、1999年に日本の厚生労働省が全国15万人を対象に調査をしました。
その結果、BMIが25以上で高血圧、高中性脂肪血症、27以上で糖尿症、29以上で高コレステロール血症を発症する危険率が2倍になることがわかりました。

また、約5000人の検診時データを分析した結果、もっとも疾病率の少ないB MI の債は、男性で22.2、女性で21,9であったことから、日本肥満学会は医学的にみて男女共BMI22を標準としました。

しかし、BMIが22以下であればダイエットする必要がないのでしょうか?たとえば、20代前半まで身長が160センチメートル、体重が48 キログラムで、BMIが19 であり、体調は良好だという女性が、20代半ばになってBMIが22になったとしたらどうでしょう。

身長は変わらなかったとして体重だけをみると、56キログラムになっていることになります。数年問で8キログラムという体重増加は、身体にとっても大きな影響を及ぼしているはずです。とくに、運動習慣がなく、数年問でBMIが3ポイント増えたということは、明らかに体脂肪だけが蓄積されたことになります。

この場合は、加齢を考慮したとしても、4~5 キログラムは減量すべきでしょう。っまり、人にはそれぞれ「適正体重」があり、この女性の適正体重はB M I19だったと考えられます。適正体重とは、その人にとってもっとも体調良く日常生活を送ることができる健康的な体重です。健康的な身体とは過剰な体脂肪がなく、丈夫な骨、身体を支えて姿勢を保ちラクに移動することができる筋肉、日常活動が負担なく、疲労の回復も滞りなくできる心肺持久力、関節をスムーズに動かすことのきる柔軟性が基本となります。
適正体重は人によってそれぞれ違いますが、もっとも長い期問、ひじょうに体調がよいと実感できる時点の体重を目安にするとよいでしょう。
急激に体重が増加したり減少したりした場合は、何か原因があるはずですから、よく見極める必要があります。

最近は、かくれ肥満なども急増しているので注意します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください