その6 セレン がん化を防ぐ リンパ球などの免疫細胞を活性化させ細胞のがん化を防ぐ

その6 セレン がん化を防ぐ

その6 セレン がん化を防ぐ リンパ球などの免疫細胞を活性化させ細胞のがん化を防ぎます。

セレン がん化を防ぐ 免疫力が低下するとガンになりやすい

放射線被曝で最も恐ろしいのは、がの発症率が高くなることです。がんを防ぐには、セレンを含む食事などで、体内に取り込まれた放射性物質を除去することと、免疫力を高めておくことが大切です。また、ある程度の症状や病気は自分の免疫力で治すことができます。こちらにもガンを撃退する方法が少ないですが紹介されていますが、「卵巣ガン・子宮体ガン」袋状の臓器である卵巣や子宮は体温が低下しやすくガンが発生しやすいのように冷えと体にたまる毒素が大きく影響していることがわかってきました。これらが体の免疫力を低下させてしまうからです。

免疫というのは、人体にもともと備わっている病気と闘うシステムです。ウィルスや細菌に感染したとき、これらは免疫によって排除されます。

また、がん化する恐れのある変異細胞を見つけて、排除するのも免疫が働いているからです。放射線の影響が少ない場合でも、免疫力が低下していると、がんになりやすくなります。
免疫システムを担っているのは、白血球の免疫細胞です。

とくに、がんの予防においては、リンパ球が重要な役割を果たします。免疫システムが正常に働くためには、セレンが不可欠です。セレンによって、GPX(グルタチオンペルオキシダーゼ) が働くようになると、免疫と抗炎症作用が向上します。

GPXは、リンパ球のヘルパーT細胞を刺激して活性化させます。するとヘルパーT細胞はサイトカインという免疫物質を産生し、B細胞の「抗体」を作る働きを活性化させます。

病原菌やウイルス、がん細胞などのことを「抗原」といいます。これに対し抗体は、抗原につけられた日印です。抗体があると、マクロファージ、キラーT細胞、NK細胞などが、闘うべき抗原を見?けやすくなります。さらに、キラーT細胞は、ヘルパーT細胞が作り出したサイトカインの刺激が性化され、ウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃します。

セレン不足はT細胞を作る胸腺の成長を阻害

しかしセレン欠乏すると、T細胞を作り出す胸腺の成長が阻害されるため、T細胞の数が減少してしまいます。つまり、免疫力を高めるためには、セレンを十分摂取する必要があるのです。

次のような臨床研究があります。2つのグループのうち、一方はセレン剤を1日200㎍飲ませます。もう一方は同じ形状をした偽薬を与えます(対照群)。これを8週間続けた後、すべての被験者の効果を、年齢、性別、体重、身長、栄養状態および生活習慣などに関係なく無作為に選んで調査。

その結果、セレンを補ったグループは、キラーT細胞が118%に増加し、NK細胞が82.3%増加しました。この結果を受けて、免疫向上のために、通常の食事のほかに、サプリメントなどでセレンを補給することをすすめています。

動物実験では、一貫してセレンを多量に与えると、がん予防に有益な結果が出ています。乳がん、肝がん、膵臓がん、皮膚がん、食道がん、直腸がんにおいて、明らかな抗腫瘍作用、がん予防効果が示されています。一方、人間の場合は、セレンを十分に含んだ食事と通常摂取量の2倍以上のセレン投与によって、50%以上の腫瘍が縮小すると報告されています。

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