痩せると病気になるという誤解

よく、年配のかくれ肥満の方に、少しヤセるように言うと、「これ以上ヤセたら病気になっちゃう」「ヤセると貧相でみすぼらしい」などと言って、なかなか言うことを聞いていただけないことがあります。
特に50歳以上の方にこの傾向が多いようです。しかし、これは大きな誤解です。たしかに、50歳以上の方たちが育ったころの日本は、結核や肺炎などの病気が非常に多く、食糧もあまり豊富とはいえない時代でした。結核や肺炎などのカロリーを使う病気は、消耗性疾患といって、かかると発熱などで体力を消耗してしまいます。
ただでさえ食糧難の時代に、食事を残して栄養不良になると、抵抗力が弱くなり、これらの病気にかかりやすくなったことでしょう。ですから、出された食事は残さずに食べて脂肪をつけて、これらの病気に備えようというのが一般的でした。

ところが、今の日本は、病気の質も食糧事情もまったく違います。結核や肺炎などの消耗性疾患は影をひそめ、代わりに高血圧、糖尿病、狭心症、大腸ガンなど、食べすぎ、脂肪のつきすぎから起こる病気が急増しています。

しっけ飽食の現代では、昔の朕どおりに、出されたものを全部食べていたら、必ず脂肪過多になってしまいます。ですから、脂肪が足りなくて病気になる確率よりも、脂肪がつき過ぎて病気になる確率の方が、ずっと高いわけです。しかし今や太ることが病気を招く時代になったのです。それなのに、太ることが美徳だった時代に育った人は、いまだに発想を切り替えられずにいるのでしょう。
もちろん、70歳を超えると、体力が衰え、消耗性疾患にもかかりやすくなるので、脂肪はある程度必要になってきます。したがって、心臓病や関節障害などの肥満による害がなければ、あまりヤセる必要はありません。しかし、それまでは、発想を転換して、病気の予防のため、かくれ肥満をぜひ解消してください。

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