かくれ肥満 成人病 を引き起こす本当の怖さ

かくれ肥満 成人病

かくれ肥満 成人病 を引き起こす本当の怖さについて紹介します。「成人病=生活習慣病」のとおり、生活習慣病は、長年にわたる生活習慣のゆがみが積み重なった結果起こ
っている病気です。これを防ぐ節度ある健康習慣に、以下の7 つが提唱されています。

かくれ肥満 成人病 を引き起こさないための7項目

  1. 適正な睡眠時間
  2. たばこは吸わない現在、吸っている場合はすぐに禁煙です
  3. 適正な体重を維持する
  4. 過度な飲酒はしない
  5. 定期的に運動する
  6. 間食をしない
  7. 朝食は毎日食べる朝食の大切さはこちらにあります。

このような健康習慣の数が多いほど、病気が少なく寿命も長いそうです。この健康習慣を見て、何か気がつきませんか?
そうです。ほとんどかくれ肥満の予防法と一致しているのです。

つまり、かくれ肥満にならないように気をつけていれば、生活習慣病も予防できる、逆にいえば、かくれ肥満になる生活習慣は、病気に結びつきやすい、ということです。それは、かくれ肥満では、CTスキャンでしか見ることのできない、生活習慣病の原因になる内臓脂肪がつくからです。

成人病=生活習慣病は、初期にははっきりした自覚症状が現れないことが特徴です。怖いのは、自覚症状がないため、自分が病気にかかっていることになかなか気づかず、ようやく気づいたときにはもはや遅すぎた…というケースが多いことです。

ですから、たとえ標準体重以下のあなたも、日頃から体脂肪がつきすぎていないかどうかをチェックすると同時に、生活習慣病の兆候が現れていないかも、チェックしておく必要があります。
体脂肪率が多いために起こる生活習慣病には、どんなものがあるのでしょうか。

ここでは、それぞれの生活習慣病の特徴とかくれ肥満との関係を簡単に解説します。自分の現在の体調と照らし合わせ、兆候がないかどうか確認してください。

  • 高血圧高血圧では、血液が血管の中を流れるときにかかる圧力が強まり、血管に大きな負担がかかるため、動脈硬化を促進します。放置しておくと、心筋梗塞や脳出血を引き起こしてしまいます。かくれ肥満で脂肪が増えると、脂肪組織にまわる血液量が増加し、また、末梢まで血流が流れにくくなるので、その分だけ心腹のポンプが強く働かなければならなくなります。したがって、心臓にも負担がかかります。高血圧は自覚症状がないまま進行してしまうので注意しなければなりません。
  • 糖尿病糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)の量を調節する、インスリンというホルモンがすいぞう不足するために、血糖値が異常に高くなってしまう病気です。
    インスリンは膵臓で作られて血液中に出てくるのですが、初期の糖尿病患者の血液中のインスリンを計ると、逆に正常より高くなっていることがあります。太ったり、食べ過ぎたりすると、インスリンの働きが悪くなり、膵臓がインスリンをたくさん出さなければいけなくなるからです。肥満と糖尿病には、深い関係がありますが、特に内腋脂肪があると、インスリン抵抗性をよけい悪化させてしまいます。
  • 脳卒中脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、破れたりすることによって起こる障害の総称で、「脳出血」と「脳梗塞」に分けられます。突然、脳の血管が破れ、脳の中に出血するこれが脳出血。当然、脳の組織が破壊され、運が悪ければ死亡、あるいは半身不随や言語障害などの後遺症を残します。脳出血は何の前ぶれもなく起こります。血圧が非常に高く、医師から注意を受けているような人なら、いつ発作を起こして倒れ、その日から意識不明となっても不思議ではありません。
  • 心臓病心臓は、身体の中の、いわばポンプの役目をしていて、1日約10万回も収縮をくり返し、全身に血液を送り出しています。そのために必要な酸素や栄養は、心臓のまわりの冠状動脈という血管から運ばれます。ところが、この冠状動脈に動脈硬化が起こると、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養が足りなくなって、痛みの発作となって現われるのです。これが狭心症という状態です。もっと動脈硬化が進行し、血管が塞がってしまうと、栄養不足で心臓が腐ってしまいます。
  • 脂肪肝肝臓に含まれている脂肪が、異常に増加した状態を脂肪肝といいます。いわゆるフォアグラの状態です。脂肪肝では、他の生活習慣病と同様、自覚症状はほとんどありませんが、放置しておくと、次第に肝臓は変形し、機能も低下します。この段階が慢性肝炎です。だるさや不快感を訴えますが、こうなると、たとえ脂肪を落とす治療をしても、肝障害は二度と消えなくなってしまいます。肝臓の働きを助けるシジミ
  • ガンガンは太っている人がなりやすい…というと驚く人もいますがガンにならないために「食べ過ぎを避け、脂肪は控えめにするはガン予防では当たりまえの習慣です。まず大腸ガン。日本は、もともと大腸ガンの少ない国でしたが、最近は、急速に増え、数十年前に比べると、発生率は3倍以上に激増しています。これは、欧米化した食生活、高脂肪食(特に動物性食品からの脂肪) と低食物繊維食が原因といわれ、ハワイの日系人の大腸ガン発生率は、日本の2.5倍も多いそうです。次に乳ガン。女性のガンの中で最も多く、発生率、死亡率ともにトップです。更年期以後では、肥満者の発生率が普通の人に比べて3倍も多く、厚生省では、肥満を乳ガンの危険因子の1つとみなしています。
  • 骨粗鬆症かくれ肥満は、この骨租軽症とも密接な関係があります。かくれ肥満には、ダイエットを繰り返していた人が多いのですが、若い頃無理なダイエットをしてカルシウムが不足すると、骨lが十分に増えず、こういう人が更年期を過ぎて骨量が減ってくると、骨租軽症になりやすくなるのです。骨粗鬆症になりやすい人についてはこちらです。生活習慣を変える必要があります。
  • 関節障害ほとんどが膝の関節に起こり、変形性膝関節症と呼ばれています。太っていると、長い年月の間に膝の関節に負担がかかり、骨と骨との間のクッションの役目をする軟骨がすり減ってしまいます。立ったり坐ったり歩いたりすることにより、膝関節には、力学的には体重の10倍もの力がかかります。これでは、肥満者の膝はたまりません。

成人病=生活習慣病
体内の脂肪の引き金