成人病のわかれ道、体脂肪率30%のライン

日本人の成人女性の場合、正常な体脂肪率の範囲は全体量の20~25 %だといわれています。これに対し男性は15~19%と、かなり少ない比率です。
この正常値に年齢は関係ありません。女性の方が体脂肪率が高いのは、女性の体の構造上、皮下脂肪が多いことなどが理由です。よく、冬山で遭難した場合、女性の方が救助される確率が高いといわれるのは、女性の方が体脂肪を多くたくわえているので、寒さや飢えに強いからでしょう。

また、乳房が特に大きい女性の場合は、乳房はほとんど脂肪でできているため、体脂肪率が多目に出ますが、これはかくれ肥満ではありません。
さて、脂肪率を体重に換算すると、たとえば体重55kgのA子さんの場合、体脂肪率が平均的な23% であれば、12.65kgになります。つまり、55kgの体重のうち、12.65kgは脂肪では、同じ体重で同じ身長の、体脂肪率32%のB子さんはどうでしょうか。この場合、脂肪体重は17.6kgにもなり、同じ体重でありながら、脂肪の重さはおよそ5kgも違います。
つまり、B子さんは、見た目はA 子さんと同じような体型でありながら、はるかに「太っている」といえるのです。実は、体脂肪率は、ある一定の値を上回ると、成人病の発病率が高くなることがわかっています。
女性では30%以上、男性では25%以上がその億です。同じ体重でも、B子さんはA子さんよりずっと成人病にかかりやすいということになります。

最近は「生活習慣病」と呼び方が変わりつつありますが、体脂肪率30%以上になることで増える成人病には、糖尿病、高血圧、高脂血症、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、脂肪肝、胆石症、痛風、骨粗鬆症、関節障害、大腸ガン、子宮体ガン、乳ガンなどがあり、放置すると、寝たきりになったり、最終的には死に至るといった深刻な結果を招く可能性が大きく、たかがかくれ肥満とあなどると、取り返しのつかないことになります。
ですから、30%(男性なら25%) を超えた体脂肪は、成人病になりたくないのならば、即刻減らさなければなりません。それでは、体脂肪率は低ければ低いほどいいのでしょうか?
スーパーモデルといわれる女性たちの体脂肪率はおそらく15%前後で、男性並みの低さでしょう。しかし、あまりに体脂肪率が低すぎると、環境の変化に弱くなったり、病気にかかったときの抵抗力がきわめて低くなり、健康上はあまりおすすめできません。

よく、スーパーモデルに憧れ、必要以上にヤセたいと思っている若い女性がいますが、健康のためにも、あるいは、「均整のとれたスリムな女性美」のためにも、脂肪率は20%をきらない方がよいでしょう。もっとも、このようなヤセ願望は、青春の一時期に限られます。

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