肥満や糖尿病の原因が、脂質ではなく糖質の摂りすぎにあることは、全米健康調査(男性)からも明らかになっています。

ある調査は総摂取カロリーに占める脂肪・糖質の摂取比率と肥満率との関係を調べたものです。1960年代は、脂肪悪玉説が文明国を席巻して、世界中で官民をあげて脂肪を減らそうという努力が始まりました。

米国でも、全米をあげて脂肪の比率を減らし続けて、30年間で36.9%1 32.8% と大きな成果をあげました。

ところが、脂肪は狙いどおりに減少したのに、肥満率は逆に倍増してしまったのです。糖尿病に至っては、1995年の800万人から2005年の2080万人へと、わずか10年間で2.5倍です。全米あげての脂肪減少作戦は、肥満防止にも、糖尿病予防にも、まったく役に立たなかったのです。

結局この間増加したのは、糖質の比率です。1971年の42.4%から2000年には49.0 % へと、6.6% も増加しています。つまり、全米健康調査のデータが示しているのは、糖質の摂りすぎこそが肥満や糖尿病の元凶だということです。

糖質制限食がどのような食事かで示すように糖質を減らして健康になるというものです。