「低インシュリンダイエット」や「炭水化物抜きダイエット」が流行したおかげで、とにかく炭水化物はすべて太ると思われているようです。
とくにお米を減らす人が多くなっています。しかし、これは間違った思い込み。確かに、多過ぎる炭水化物は脂肪になりますから、抜けば一時的に体重を減らすことはできますが、それでは栄養不足になってしまいます。
とくに、糖をエネルギーにして働いている脳には影響が大きいでしょう。糖のほとんどを炭水化物からとっているので、炭水化物を抜いて糖が減ると、脳がうまく働かなくなり仕事や生活に支障が出ることもあります。
大切なのは、炭水化物すべてを避けるのではなく、選んで減らすこと。お米は日本人の胃腸に合っているので消化されやすく、脂肪になりにくいという特徴があります。
水分を多く含み、塩分や脂肪分も含まないのでむしろダイエット向きです。1日に必要な食事基準「食事バランスガイド」でも、お米はお茶碗4杯が目安量。もし、あなたがそれ以上にお米を食べ過ぎているのでなければ、減らす必要はありません。