砂療法 デトックス効果 猛烈に毒素を排出できる方法です。砂の中に首だけ出して、ただ入っているだけで、猛烈に毒素が出ですばらしい効果をもたらすのが、砂療法です。夏になったらぜひおすすめします。砂風呂ツアー、砂浴ツアーというツアーが組まれるほど人気です。
公害の毒消しには、玄米食とともにこの砂療法をすることが何よりです。
自然の力を体が教えてくれます。砂の中に2時間くらい入っていると、ものすごく臭いガスを発散します。少人数の場合はわかりませんが、50~60人もの大勢の人だと、砂をかけている人がこのガスを吸って頭が痛くなってくるほどです。
砂療法 デトックス効果
しかし、頭痛は砂の中に入ると治ります。それだけ毒素がガス体となって出てくるということです。入る時間は長いほど良く、朝8時頃から16時頃まで8時間くらい入ると、相当の効果があります。
ビーチパラソルやテントのような日よけをしっかりしないと、日ぶくれや日射病になったりします。また、砂に入っているときは首から上しか出ていないので、囲いなどをして、人がいることをはっきりとわからせることが安全のためにも必要です。
女性の場合、入るときはなるべく肌を砂に直接つけられるビキニスタイルの木綿の水着が良く、男性はパンツ1枚でします。いちばん良いのは素裸で入ることです。効果もそれだけ大きいのです。誰か世話係がいてくれれば裸で入ったほうが良いのです。
はじめての方は、入っているうちに、そちらこちらがかゆくなってきて苦しくなります。これは、砂が毒素を吸い出そうとして新陳代謝が猛然と良くなり、内部から毒素を出そうとして働きかけるからです。
苦しくなってゴソゴソ動きはじめますから、だんだん砂から浮き上がってしまい手足が飛び出してきます。誰かいれば砂をかけてもらえますが、ひとりの場合は自分でします。病気をもっている人など1日中はつらいようです。逆に、健康な人はスムーズに毒素が出てくれるので気持ちよく眠れます。
砂の中は、真夏の室温が30度くらいのときでも春のごとく丁度良い温度なので、気持ち良く行えます。
暑いときは水分が不足して気分が悪くなりますから、こまめに補給します。また、暑い盛りは砂を少し多めにかけても良いでしょう。
日よけを十分考えて、つばの広い帽子を顔にかぶってタオルをかけて日おおいにすると安全です。砂から上がるとスポーツの後のよう爽快感がありますが、毒素は上がってからもどんどん出ています。また、ひどく眠くなってよく眠れます。
胃腸が弱い人や便秘がちの人などは、頭が痛くなったり、吐気がしたりすることもあります。病気をもっている方はいろいろの好転症状が一時出ますが、また砂にもぐっているととれます。どんな病気にも効く非常に安全な療法です。
健康な人でも、1年に1回砂療法で毒出しをしておくと良いでしょう。それほどすばらしい健康法なのです。
病人は、回数を多くするほどその効果は大きいと言えます。長時間入るより、回数を多くしで体力にあわせるほうが良いでしょう。ただし、重病人は疲れるので無理をず、体調にあわせます。
結核やガンなど治りにくいものでも大変効果があります(夏でも寒く感じるときは注意)。病人は毒素が細胞に充満して出られないために苦しいのですが、これを出すためには砂がいちばんです。
注意点は、一度入った砂は毒素で汚れていますから、次に入るときは2m以上離れた場所に入ることです。なるべく汚されていない砂が良く、海開きの前などがいちばん好条件です。
朝食はとらないでお腹を軽くして入るほうが効果は大きくなります。気温は27度以上が良く、初秋でも天気の良い日なら入れます。それなら、トラック1台分くらいの砂を庭に入れて自宅でしたらどうかという方もいます。
その場合、一度入ると砂は汚れますので、もし入るなら、雨に当てたり、日に当てて毒素やガスをぬいて入ったらいいでしょう。体から出るガスのため、砂療法をした場所の植木が枯れたりするので、無尽蔵にある海や川の砂のほうがすばらしいと思います。
砂に抱かれて、ザーザー という波の音を聞き、果てしない遠い海原をながめ、心配や悩みなどいっさい忘れて大地に直結して、宇宙とつながるいのちを想いましょう。
これは現代文明の中で振りまわされ、疲れ果てている者にとってはすばらしい憩いの場、最高の休息の場なのです。
砂による回復法「砂療法のしかた」
砂に入る姿勢は、ふとんに寝たときのような具合がいちばんラクです。膝を少し立て、肘も少し曲げます。呼吸器の毒素は肘から、腎臓の毒素は膝から出るために、膝と肘は痛みます。
痛むときは、少しのばしたり曲げたりすると大変ラクになります。痛むときや、暑さで砂が焼けるときは、じょうろで水をかけて砂をぬらすとラクになります。上にかける土や砂の厚みは胸部、腹部で7~10cmくらいが良いようです。本当は頭部が直接土や砂にふれるのがいちばん良いのですが、大体木綿のタオルを用います。
のどがかわくので、そばに水を用意しておいて少しずつ飲みます。実施中の排尿はそのまましますが、できなければ出て用便してまた入ります。健康体で新陳代謝の盛んな人は、砂に入ると間もなく毒素の発散がはじまるので、実に気持ちよく眠れます。
1日砂に寝た後、1日か2日すると肩や腕や背中に赤いポッポッができてかゆくなる人がいます。これは、皮膚から土に毒素を流し出していたのに中断したため、残った毒素がふき出ているためです。薬をぬってもあまり効果はありません。できればもう一度砂に入ると良いでしょう。
砂による回復法「砂療法の効能」
私が1日砂に寝てその翌朝おきようとしたら、腰が痛くておきられませんでした。ようやく這うようにして用便だけはすませましたが、3日3晩、腰痛と腹痛で転々としました。
そして次の朝、実に驚くほどの多量の宿便を排出しました。腰痛と腹痛は宿便の離れる痛みでした(宿便とは普通の便とは違い、長い間細胞組織にへばりついている便で、黒くコールタールのような感じの便です。これは普通ではなかなか出ないと言われていますが、これが出ると病も好転します)。
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基本的に宿便がある腸はぽっこり出ていることが多いので便秘をしていなくてっもぽっこりお腹なら宿便があるはずです。
私は年に数回8日間の断食を行っていたので「宿便はないだろう」と思っていましたから、多量の宿便排出に驚き、砂療法は断食以上の力だと思いました。
砂療法の効能については多くの医学博士もすすめておられます。原則としては朝8時から夕方4時頃まで入ります。途中苦しくなれば出ても良いのですが、普通の人は8時間は耐えられます。
腎臓の悪い人は尿が近くなることがありますが、これは腎臓が働きだすからです。砂に入って1~2時間すると体内の毒素が出はじめるのか、苦しくなる人がいます。神経痛の人はそこが引っ張られるような感じがします。
8時間たって砂から出ると、皮膚が収縮して砂が食い込んでいるのか、水で洗ってもなかなか落ちない場合があります。これは皮膚の浮腫がとれるからです。つまり、全身の静脈の収縮を促し、帰路循環を促進することが考えられ、痔や婦人病やぜんそくなどにも有効なことが推測されます。皮膚のしみやにきびがとれて肌のきめが細かくなり、冬でもかぜをひかなくなります。
逆に、砂の付着しない場合もあります。胃の悪い人は胃のあたり、腎臓の悪い人は腎臓のあたりが砂がつかずに赤く残ります。これで故障箇所を判断することができます。砂がつかないのは、悪いところから汗が出て毒素を排出するためと思われます。
土あるいは砂には、悪いガスを吸着する作用があります。そのため、一酸化炭素、硫化水素、アンモニア、亜硫酸ガス、インドール、スカトールなどのガスが微量ながら毛穴から出ていきます。汗腺からは尿素、尿酸、乳酸などが排泄されると考えられます。
そのほかにも、土壌中には浄化作用をもつ細菌が多数存在しているので、その影響も無視できません。
砂から出たときの感じは、スポーツをした後のようにいく分疲労感はありますが、きわめて爽快です。翌朝、軽い下痢をして黒褐色をおびた便が出るので、宿便が出たことがわかります。その日1日断食をすればいっそう有効です。
何日も連続してやるときは、夕食のみの1日1食ということになります。8時間の砂浴で数日間の断食に匹敵する効果があるようにと力説する専門家が多いのにもうなずけます。
土療法をする場合は、植物に関係のない場所でしましょう。畑などですると1年くらいは種をまいても枯れて育たなくなり、また木の下ですると木の実やくだものなど、実をつけるものはまったく実りを見せなくなってしまいます。
人体から出る毒素がそれらに関係する生物にも大きな影響を与えるほどで、すごい毒素が出ますから大変な療法だと思います。
リウマチや神経痛などは治りにくい痛気ですが、砂療法で治った人も多いのです。慢性化した病気が治ったり、子宮筋腫や、子宮ガンが治ったという例もあります。また、半身不随の人が3年がかりで毎年入って、歩けるようになったケースもあります。公害や添加物に毒される現代生活では、1一年に2~3回砂にもぐれば、そういったものも出てきます。
フグ中毒のときに砂療法をすると、体の中の毒を砂が吸い出してくれるので、治ってしまいます。
砂による回復法「砂袋の応用」
砂療法を年中できたら良いと思い砂袋を考えました。この砂袋を敷いてひと晩寝ると、体内の毒素が吸い出され、体は軽くラクになっています。慢性化した病人などにも非常に良い方法です。
スプーン1杯の砂の中には無数の有効菌がいて、これらが腐ったものも浄化し、見事な土に還元してくれます。この浄化力は大変なものです。
砂を布袋に入れて人肌で温めると、ほどよい遠赤外線が出て細胞の中まで自然の摂理に従って整然と活動させることができるようです。ひとつつひとつの細胞がいきいきと活動しだして血行が良くなり、新陳代謝が盛んになるので、健康維持と万病の手当てとして特効があります。
寒いときはこたつに砂袋を入れて温めて使うと良いでしょう。砂袋の応用でいろいろな病気の方が元気になっています。いろいろ工夫してやってみてください。
便秘、肩こり、目の疲れ、冷え症、せき、のどの痛み、かぜ、胃弱、神経痛、関節炎、肝臓病、腎臓病、糖尿病、ねんざ、打撲、不眠、二日酔い、疲労、子宮筋腫、貧血、低血圧、腰痛、リウマチ、ガンなどをはじめ慢性化した病気、熟などにも応用できます。
胃腸が悪い人が夜、休むとき、砂袋を枕にして、背骨全体と下腹、肝臓、胃に当てて寝てみました。最初の朝はふとんの中が臭くなっていました。体にたまっていた毒素が出たのでしょう。
その後、快調になったと言います。ある病院では、リウマチの痛みをやはり砂袋を温めて患部に当てて、治療に使っているところもあります。胃ガンで手術した人が夜中にお腹が痛くなったので、砂袋を当てたら5分で痛みが止まって驚いたとも言います。
ただ、リウマチなどは一時好転反応で痛みがひどくなることもあります。中国でも古くから砂療法は盛んに行われていました。リウマチや神経痛にはとくに効果があると言うので、砂袋療法で治すこともしています。
ガンの場合も体力があればできるだけ全身にして、砂袋で包むようにすると毒素が早く出てくれます。しかし、弱っている場合はどんな療法でもそうですが、無理のないように部分的に、肝臓や腎臓からはじめてならしてゆくことです。砂のある川や海まではとても行けないという人でも、砂袋ならすぐできますから、実行してみてはいかがでしょう。
砂による回復療法「砂袋のつくりかた」
砂はなるべく細かいほうが良く、実際に袋にして使ってみても、細かいほうがしまって形が崩れないので使いやすいです。袋のほうは綿100%の目のつんだブロードが良いでしょう。ときどき日に干すと、砂袋をかえないで1年くらいは使えます。
砂は海、山、川、どの砂でも良いです。まず、敷いて寝るための砂マットは横37 cm、縦28 cmほどの袋をつくります。ミシン縫いや手縫いの場合は、二重縫いしないと砂が出てきますから要注意。厚さは2~3 cmくらいになるようにブカブカに砂を入れます。これを3~4つつくって並べて平らに敷くと、丁度背中から足の上の方がのります。
うすいのでごろごろしませんし、具合が良いようです。はじめは厚くして敷いてみましたが、ごろごろして安定しないし、もつのに重いしで閉口した結果、これに落ち着きました。枕もはじめは大きくつくつたのですが、長くしていると頭がしびれたようなこつたような感じがしてきます。病人や熟のある場合は熱とりになつていいのですが、何でもないときには大きすぎました。それで首の後ろの部分(自律神経が出ているところ)をのせるように、細長く縦10 cm、横25 cmのうすいのをつくり、枕の上にのせるようにしました。
これは具合が良く、安眠でき、神経の疲れもとれるようです。これも年中でなく、疲れたとき、具合が悪いときにします。また、目とお腹、肝臓などにする場合、動いたときに砂が片方に寄ってしまいます。したがって、中に3本か4本縫い目を入れてから砂を入れると片寄らず、具合が良いようです。目に使う砂袋は小さくします。
お腹は小さな枕くらいにして縫い目を入れてつくると便利です。これは汚れますから、和服に使う帯あげのように上からガーゼで包むと便利です。これでしばって寝ると、動かないで安定しています。汚れたらガーゼだけとって洗います。また、ねまきのまま砂袋を敷いた上に寝ますが、これでも十分に砂の力は浸透して見事な助けをしてくれます。
この砂袋を当てると痛みが早くとれます。神経の疲れは砂マットに寝るととれます。温泉に行ってもなかなかスカッとしない人も、お金をかけずに砂マットでラクになるのでためしてください。
しかし、砂袋だけしていればいいということではありません。何と言っても食事が基本ですから、食事もつとめて自然のものを心がけ、自然にそう生活の中のひとつとして、ひとつのことにこりかたまらず、ゆったりとした気持ちで総合的にほかの手当て法もとりいれてみてください。